<1360>「私は、生きているものをかつてと同じように吸っている」

 しばらく置かれているのに、

 欠けて、、 欠かれて、、気づいた、手を止めた、

 座っている、

 私はまだしばらく座っているというおもいをして、 すぐに立ち上がり出した、、

 動くことのどこか、隠れた小さいところに、大袈裟な揺れ、移動が含まれていて、

 知って、 しばらく‐くらくらした、する、

 

 私の描像はしばらく置かれているのに、、

 あちらこちらをまったく丁寧に欠いているのに、

 気づいて、、

 は、は、と止まっていた、

 流れた、

 さんざん流れた、

 どこか境のところからおもわず重くなり、だらだらと流れた、

 

 一瞬で飛び去りそうなもの、

 ただの順行、運行に、

 眠るつもりもないのに、、

 光の中に一様に任されたままで、

 あやうい、

 ただ眠っているだけなのに、、

 私は身体、、線が引かれるように思っていた、、

 しかし、、線はうつろな表情を前に見せるだけで、、

 あとはそのまま曇っている、、

 順行、、

 順行に 身体を、

 

 洗う、

 どこまで洗えるかはいまいち分からない、

 線がうつろだから、

 あたし‐私と少し引っ張る力が見え隠れしながら、

 そんなものを

 流れたまま、重くなり、だらりと垂れた、

 運行している‐やけに驚き‐ぼおと眺めて、

 それも、きわどく揺れて、、

 なんとか、また、まあ、欠けている、、

 

 腕力がもう少し軽々とゆける線を、

 あなたがもうもうとしてよく明らかでありえないと私はまた歩きやすい、

 歩かれながら、ほんの、うつろ、微々たる線を、、

 歩く背を見ながら、、

 流れた、眺めた、

 

 か、という、疑問の線を、少し、含ませて、ぼやかしていく、薄墨、暮れている景のなかのよう、

 そうして、煙と、溜め息しか出ない、

 僅かな空間で、、

 私は、生きているものをかつてと同じように吸っている、

 あらわれただけ、

 その、触覚と、

 入れかわるだけの印象で、

 かたちはどこか、

 また小さく欠けるだけ、欠ける線の内側へ、入り込む、

 

 形象が軽々と結び、私の中で踊っているときに、

 その助けをいくらかでもしたいという気持ちで、

 私は身を打っていた、軽く翻す、

 紋様が、

 身体が、

 小さな渦を立て続けて、また喜ぶ、

 

 微笑んでいる時間、

 どこか自然に凪ぎ

 どこか自然に形の中へ各々がかえること、

 時刻の後れ毛にいまだ微笑みが残る、

 だれか、陽が、恥ずかしい、

 私の形、肢体は、光に重なったりそうはならなかったりした、

 だれか、、

 

 目覚めたあとの呼吸がいつまでもいつまでも垂れさがっていて、ここに、、

 私はそれをぼんやりと想像だけで追いかけ、

 いつまでも起き返していた、、

 まだ曖昧だった空気がいつまでもここへ入って来、、

 だれか、

 それでも困惑していた、

 私の軽いのに、

 一向飛び跳ねなくて済むのに、

 それで微笑んだ、

 身体の先端にじんと残っていた、、

 

 ひたひたと見つめていたものたちも運動の高まり、

 舞う柔毛のそばを抜けて、

 軽くならずにはいられないこと、

 光線がいくつものびる、

 光線がからだに当たって、

 だれか、

 もののさんざんに散る、

 身体をした、、

 

 移動が、そのなかで、

 剥がれかけている、、

 連続した通りが、

 連続した音調が、

 いまや、剥がれかけている、、

 その、見極めがたい映像も重なって、、

 離れて、、

 まったく初めから浮かぶものの一部であったように、、

 私は伝えて、

 伝えられて、、

 そのままかわくのを待っている、、

 

 身体が頻りにかわいて、、

 もう何もきこえていない、、

 かわいて横たわって、

 ただ‐だだ広い場所に、次々に、、

 音を立てる、、

 また音を立てる、、

 しまいまで生きているために、、

 どうしても音が立っていた、

 あちこちの方向へさして、

 巻かれ、、

 光線に上手く重なり、、

 身体をひろげて、、 ゆるやかに吹かれて、、