<1342>「あんまりとけてしまう、」

 これはどこのほどにもなくこれほどまでにもなく名前がある、、

 あるいは流れたまま、、

 それはどこというほどもなくどこというわけもなくここだ、

 ここなのだから、

 どれほどの多量、、

 ダイナミク、

 と、

 いついかほどなるときと言えどもただただ歩ける、

 ひとりの名前がある、

 あれば、、見て、走る、、

 少し涼しくなりました、少し風を受けて、

 これがどのくらいかも分からず軽く、

 流れる、

 

 一体、幹。

 あんまりとけてしまう、、

 時間というほどもなく大袈裟どころでなく、

 身体が、やっぱり、嬉しく、、

 どこか集中を逸らして線に線に散じてしまう、

 その中を、

 幹を覗く、

 あればあるだけどんどんどんどんこぼれ、

 溢れたく、、

 少し溢れがたい、、

 緩やか、スローモー、映る、、

 あんまりほらのなかを生きていさえすれば、

 あっけなく光りあっけなく回る、

 あれというほどあわれということもなくさらさらと風がひといき吹いて私のめまえに、

 めまえに 姿があらわれたりあらわれなかったりする、、

 

 今、という、言葉の後ろへ、

 そうしてそんな目線のなかえ入り相手の人が戸惑い後れてあたしも驚きまたちょっと遠くなること、、

 遠くの方から吹いてくるものにすっかり乗り巻かれていること、

 長い長い対面、

 もう少しするとまったくほかのことをひとりでおもう、

 それはそれということもなく歩く、

 歩く、私の姿が、

 ただの波みたいに

 ひとふきで寄せられてしまって、途方もない、方角もなければ、歩く、様々に付着する粒だけがあり、、

 香りがし、湿っている、

 少し湿っている、、声になる、

 少しなんのためかは分からないまま声になる、

 私が紛れてくる、

 あるいはここということもなくどれというまもないまま瞬時にあらわれさらわれ、流れ、

 ものは見事にそこへ立つ、走る。

 熱があって、走る。

 多量のなかにまたいくらも走り去る粒がある待っている、

 そうしてそれがためにでもなくほとんどぼうっとそこいらへんを眺めては眺め、少し立つ、、

 静かな身体たち、

 私と今の背後で、、

 まったくあたりまえの成り立ち、去ったり去らなかったりする、