ねえ、どこへ行くんですか、 と訊いているそばから、どうも変なことを訊くものじゃないか、 とひとりでに思ってしまっている、、
え、えという言葉も、 もうきこえていない、、
私はともかく湧き出してしまい、それに加えて名前なんです、
膨れたいだけ膨れてゆくのかもしれない、、
なるたけ軽やかになる、、
日々打ちつけてゆく動き、、
それじゃあ、あなた、何が出来るんですか、ときいて、何をおかしなことを訊くものだといちばん初めに私が思った、、
それで、誰でも、黙って見ていた、、
私は、付き合いを続けよう、 と思ったか思わなかったかして、
ぼんやり、膜が張られているなかへすっと滲み出し、 身振りと、どこまでも近く、どこまでもズレているその付き合いに、じっと、じっと入っていった、、
それが何かが分かりますか、
私には分かりようがない、
どこか、動いているものがあれば、、それに身体を付けていくのだ、、
私が不思議でないとしたらなにだろう、
一体途方もない、、
そのまま手は振れている、
手がはっきりと見えて、、
はっきりと湿り出していたんだ、、
どうやって揺れよう、、
どうやってこのものを彫り込んでゆこう、
そんな、
あんまり頼りなげな小さな音を立てて身体が巻いている、
巻いている、おそらく、
私には分からないだろう、、
流れて流れてほぐれてあとにはなんらの身体も残っていないというのはなんでもないことなのだ、、
人が静かにほどけている、
私は自分の手を見ていた、、どうにも分からなかった、、
日があって、、
しばらく隔たっていて、、
ポツンと置かれ、私も、ただなんでもない場所もただポツンと置かれているだけにおもった、、
どう立っていたらいいかもう分からなくなった、、
種々の声が聞こえていた、影が立っていた、
・・・
私もここの空気を吸っていた、、
立っていた、頼りないことだが、
なんていう日を見つめているのだろう、、
もし、あなたが立っているとすれば、、
ここの空気もおなじなようになるのではないかしら、
流れて、流れて、もう違う風景が立っている、
ゆっくりのびる光を吸って、
呼吸、
手があって、
ひとりでに見ている、、
どう振るうとよいかは分からない、