<1772>「いない人が垂れた」

 あたしが当たり前にそこを駆けてしまう、、

 テンポも、何も、、

 はっきりとは知られないままで、そこに、出てくる訳ですが、、

 誰の、誰の、

 何処に紛るの、、

 その明らかな肌からの道行き、、

 それがどこから知られてくるか、、

 一体どんな温度がそこにある、

 そこにあった肌はどのように知らされて次々に来る、

 静かに指が入り、

 壊れてしまわないかしら、、

 こんな頼りないものを持って、

 ここにひとつの印を立ててゆく、、

 

 私はそこで回転したものに、

 ひとつずつ挨拶をしていく、、

 なにだ、距離的に近いだけで、、

 私はまったく知らないものばかりを持っている、、

 いない人ばかりを持っている、

 浮き立ち始めた身体の、その中心点に立って、

 ひそかに呼吸をする、、

 諸々全てとしか言いようのないものがここへ混ざるのだと思います、

 変わる跡のなかに入るのだと思います、

 と、ひとつ、私にきこえた、、

 私にきこえたらばそれははっきりとした姿でまわる、、

 めぐるものがいくついくつここにあると、、

 私は探りながら、流れ出た、、

 どこからも液が垂れる、

 現実の出来事だという気もあまりしない、、

 ここからは垂れるもの皆即座に生まれるのだ、

 生まれて、吸った、、

 あたしはまだまだ吸っている、、

 この回転のなかに含まれて、

 そこで、声を出す予定が立っている、、

 

 今に振動してきたあなたの、

 過去の疲労が、

 私のなかに流れて、、

 私は時折長い時間をかけて浮き上がる、、

 浮き上がった先の花、

 浮き上がった先の液、、

 あたしがそばにきこえて、

 身体をかためてそこに立っていましたよ、、

 すると、どうだろう、、

 あなたの過去の響かせ方からなにから、、

 まったく身体に知らされて、、

 私は垂れているよりほか、しょうがない、、

 どうどうとして、

 そこに垂れているよりほか、、

 なあ、身体を探そう、

 私は知らないうちにはしゃいではまた、無風にかえったりを、繰り返してここに流れるのかもしれませんね、、

 また垂れて、静かに生まれ、

 じっと身を固めたまま、、

 内側から次第々々にとけて、またかたまるまでの経過のを・・・