トーンで、ひとつへ、違いない。
わたしと、ビブラート、ひとつへ。
緩めば、声は、声としても。
おととい。
ただの溜め息。
夕方を上手く数えなくなった。
掃きたい。もっと掃いていたい。
ことば。
ことばふらつく。
まだしものことばはふらつく。
ひとっ風呂浴びたあと。
夕暮れは風呂ではない。
しかしどこまでも夕暮れの風景だ。
この汗。
このさわやかなジュース。
いささかも疑いのないトオンで。
歩いて。道はただに掃かれていた。
おそらく剥き出しの。誰の、何に対しても剥き出しの。
みかんの香り。綿菓子。
夜にふらっと外へ出たこと。
突然誰からも無関係になったこと。
車も、音もない。
かがやきも、あたまも。
夕方は掃いてしまった。
あたかも、あなたも、あなたも。