またもや増えている(あしのおと? 違うにおい? そよかぜ・・・?)
たとえば鐘の鳴り・・・、響きの残る木、、
その木、曖昧な木、その曖昧な木、、
わたしの香り(言葉で表すしかないもの・・・)は、そのしたたかな、静かな風に包まれ、おのが鐘のよってきたるところをしらずところのその木に、触(ふ)れないような触(ふ)れィかたをする・・・、
ふふふ ふふふ
いまいちわからない、
この肌をしたたかに撫ぜる風の、その仕草が分からない、
無名の、無色の、無形(むギョー)のあしおとに直に触(ふ)れている、、
ふふふふ
ただ止まる、、(ときどき戸惑いつつ・・・)
あたらしい香り、
華やぐ名、その名のとおり、
名のとおりの形になってゆく、
似てくる
わたしの肌にそれを染(そ)ました祖父の穏やかな笑みが見えてくる、
記号のないところでわたしは応えた、
たとえばやわらかな笑み、(破顔)(破顔)
きれいな光のなかにまぶされている、
ゆくえを教えて、、
祖父は笑(え)んだまま小刻みに顔を横へふる、
わたしはここで笑むことしか出来ないんだ、、
そのあたたかさを瞬時に悟り、わたしは方々へ伸びていこう、
と考えたと思う、うれしい、そう思いたい・・・、