私は目であるための、日々の言(こと)を過(ヨ)ぎる・・・。
誰かに、ひそやかに触れている、あれは顔の、懐かしみ、の、確かなひと日(ヒ)・・・。
空気のなかで饒舌であれる、の、夜(よ)。思いを響き、通し、またたくマに流る。
輝きと、それら一切。容赦なく振りそそぐもの。
現実の風景に、ひらいた、真裸(まはだか)の手で、触れている(手はマハダカ以外であり得るのか・・・?)。
まともな日差しのなかに、小さく手を触れている。あなたは表情以外のなにものでもなく、あなたは真白な空(そら)、以外のなにものでもなく。私は、
「眩しい」
と言う代わりに、頬(ほお)を静かに動かした。あなたはとても落ち着いた、願いの姿をしていた。
あれは、多分暑い日であった(誰にとって・・・?)。
よくよく考えられた、真白なテーマパークのうちに、ひとことずつのきらめきが揺れるようだった(そして、夜・・・「よ」・・・は、私に手を振ってくれているように思えた)。
その実、空洞の、あるいは音(おと)の、鋭い、しかし円環的な、その、凄まじい起立が、私に出会うと、私の心の中には、流れるひとつぶ性の華やぎが映っている。
急速にひらく運動と、閉じる運動とを、まるで同じものだと考えられたら・・・。いや、それらの同居を(決して混ざり合わない)、言祝ぐ準備が整っていると夢想したとすれば・・・。
私はおそらく、まともな噛み合わせのなかに、一枚の花を置いておこうとするだろう・・・。誰の手にも澄み、通(かよ)ってゆく、ただ一枚の花を・・・。