2016-09-28 ペア 詩 浮遊した群生。錯覚の美しさ。そこにだけ魅入る。そこにしか見出せない。ペアの落胆、接近の幻滅。酔っぱらった目で、遠くから眺めることを。 湿り気を帯び、暖かい。ひどく遠ざかるように。怒った後で冷たくなり、また群がりへと翻っていく。薄紫の唇を晒し、金色に滴り落ちる。 どうりで今日もここにいるようだ。席を外した両隣。あれからもう随分と過ぎた・・・。これ以上、座っている訳にもいかない。ただ、後ろに移ってみるぐらいのことしか、今は思い浮かばない。 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中詩 ランキング参加中自作詩