以前に、『欲望にはキリがないと知ってはいても・・・』で、ジェットコースターなどの絶叫系アトラクションが苦手だということを書きましたが、当然、他のそういった類のものも全部嫌いでして、実際にやってみたことは無いのですが、バンジージャンプやスカイダイビングなど、やることを想像しただけで寒気がするほどです。
そして何やり腹が立つのは、テレビの企画などでイヤイヤやらされている人が、アトラクションを目前に控えているときに、その人の気持ちを落ち着かせてあげようとしてるのかなんだか知りませんが、
「大丈夫だから、大丈夫だから」
と無責任な声をかけているインストラクターの存在です。それを見るたびに私は、
「あなたは大丈夫なんて気軽に言っちゃダメだよ。スーパーマンじゃないんだから。」
と毎回思ってしまいます。
というのも、スカイダイビングにしろバンジージャンプにしろ、いくら専門の人間が厳重に管理していようが、パラシュートが故障する、あるいは命綱がちぎれる可能性というのは0%ではない訳です。そしてその万が一の故障が起きた場合に、もしインストラクターの一員の中に、スーパーマンが控えていたならば、異常を察知した段階ですぐにこちらへ飛んできて助けてくれるであろうから、そのときは私も、
「それなら、故障の確率が0%ではなくとも大丈夫だ」
と思えますが、現実にはスーパーマンなどいませんし、空中で起こった故障については、いかに専門の人間であっても、
「無力なただの人」
でしかない訳です。そういうどうしようもない事実がありながら、スーパーマンでもないインストラクターが、
「大丈夫だよ」
と声をかけているのを見ると、
「ただの人間のくせに、何を根拠にして大丈夫だと言っているんだ」
と思ってしまいます。