<2220>「幕の、そこのなかの時間」

 ええ、明らかにそこへ、、

 私は手など、

 ものにそって混ぜて、

 ひとつの表情などの、

 揺らがりに近づく、、

 ここでものが見えて、

 私はそこに近づく、

 どこから見えていたんでしょう、

 そんなことは、

 私には分からないのだが、、

 きれいにその幕の中へ、

 入るものだ、、

 

 私はそれを取り出して、、

 長い時間をかけて食べてみる、

 ん、

 こんなところにこんな響きが、

 ひとり眠っていたか、、

 私は急にそれらの日々を、

 確認したくなった、、

 どこから生まれてどこに出てくるのか、、

 それを知りたくなった、、

 早足でこちらへ戻ってくると、、

 あったはずのものが、

 いくらかないことに気づかされる、、

 しかし、

 大体は同じものだ、、

 なにだろう、、

 私はここへ出てくるのが当たり前だという気がした、、

 おい、、

 何回か、招んでいたのではないか、、

 あたしは知らずに、

 ここに迷い込んだのだろうか、、

 さてどうだろう、、

 ものの膨らみに対して、、

 いろいろ声をする、、

 

 その声のするところではじまり、、

 あたしはそれぞれを見る、、

 そうだけれど、、

 私も、場所も、、

 それぞれに時間を持ったことが確認されて、、

 なんだか驚いている、

 あ、

 こういうさわぎのなかを繋いできたんですね、、

 どこからかは知らなくとも、、

 なんとも電気的、

 私は探りますが、、

 どこから空気的、、

 もののたどる線を、

 私は身体の中で等しく、、

 信号を、受けて、、

 そこで育った人として、

 時間にいる、、

 はれて、あたらしい、、

 すっと浮かんで・・・

<2219>「隅に声や、粒を垂らし」

 長い身体に、

 なに、

 あなたもひとつひとつ声をのぼらせていると言う、、

 確かにそうだな、

 私もそんな気がする、、

 しずかに触れてくれたのだろ、、

 私もそこにいたから分かった、

 とくによくは分からないまま、、

 潜る、、

 ひたすらに、

 声を頼りに、、

 私がどこまで駆けるのか、、

 あなたには知られないまま、

 あ、なんだか、

 隅々まで来てしまった、、

 明確に印を持って、

 

 ただ同じような肌の中へ、、

 それぞれで巻かれて、

 身体を揃え、、

 少し入る、

 少し物事が入り、、

 私は別様に浮かぶ、

 ただ声のする、、

 ただ瞬間のなかに声のする、、

 そこに、あなたが集まり、

 なにやら話しかけていた、、

 浮かぶものに、

 ひとつの声をかけていた、

 今はまたつかまり、、

 ここでの声を楽しみながら、、

 あなたは静かにいた、、

 この場へどうということもなく、いた、、

 

 さいわいなところ、、

 あたしは量に、粒に、、

 そろった声を当てて、、

 それを肌にきかせることで、

 ここで続々と生きたのでした、、

 次第に丸くなり、

 どこまでも身体が走るなかで、、

 それは生きたのでした、

 物事の自然時、、

 あたしは発話して、

 一定の熱を取り込む、

 あなたの存在時、呼吸時に、

 声を、熱として取り込む、、

 そんな姿が見えました、

 あたしははしゃいで、、

 この、色のなかで始まっているのです、、

 訳も分からないまま、

 この時間の垂れるなかで、、

 私は身体をつけました、

 多くの流れのなかで、、

 あなたがここを知り、

 静かに振動するのを待ちながら、、

<2218>「もの、触れ得る」

 お前はただ日々に溶けておれ、

 それから声を渡す、、

 その振動に並んでいろ、、

 それから肌を渡す、

 ものが、特に、

 ここを言い、、

 私は驚いている、、

 私はかつての風景に生まれ直している、、

 そのからだ、、

 しずかに生まれていて、、

 あたしは歩をする、

 なにだ、

 この風景の、形のなかに、、

 線が見えて、、

 しずかにはじまる、

 

 たれて、

 用意して、、

 おれは腹が減った、、

 メシを食う、

 メシを食おう、、

 こんだ回転の、

 そのさなかに会おう、と、、

 ひとことをつなぐ、、

 わたしははっきりと、この内部にうつり、、

 もののなかではじまる、、

 あ、

 しずかな気分で、

 ただのもののなかへ浮かぶことをし、

 私は、

 一体何ですか、、

 からだから湯気を出して、、

 この静かな空間のために、つながるのだけど、、

 私ははさまり、、

 揺らがりこみ、

 もののまあくのなかへ、はいる、、

 うん、

 用意していた呼吸のなか、、

 その裏側というかだな、

 悩んで一泊するというかだな、、

 もののなかへ平気で入っていくと、いうかだな、、

 もの、、

 、

 

 手でさわる、このもの、、

 このひとつのはじまり、

 あたしがここで動いていて、

 しびれていて、、

 次から次へ、

 しずかな様子で、、

 ひとつひとつが漏れてくると、

 するじゃないですか、、

 大いに驚いて、

 またなにか、ごつい、無口なものにさわる、、

 生きました、、

 私は無音から、生きたものの声を間近にきいている・・・

<2217>「声の、印を漏らす」

 ここで様子を知り、、

 私は驚きながら、

 それぞれへ、渡ってくるのだけど、

 どこから、

 このつながりは来ていて、、

 私に続いているのだろう、

 と、

 ひとこと漏らす、、

 そうか、

 ここへきこえているものの、

 その複数を、、

 私は知っていた、、

 

 そのひとつひとつのくらさに、

 私は混じり、

 これとまったくおなじになるのだが、、

 あたりまえにここに居すぎて、

 このくらさが、

 世界のものか、私のものか、

 分からないようになる、

 この時刻を抱えて、

 どのように出てくるのか、、

 ちょっと分からないでいる、、

 からだのさわぎなどに集まり、、

 それはそれぞれできいていくことにし、

 私はここではじまる、、

 今その流れを受けて、

 ここにはじまっている、、

 次々に器が回転し、

 その近くに生きた人として、、

 私はあるのだ、、

 

 なんという成分の、

 ここの盛り上がりだろうね、、

 私は全て含み、

 そのなかに入る、、

 言葉を持って、

 ア、という、、

 ひとつの熱を持って、

 静かに入っていく、、

 あなたがそれぞれの印、その全てに、

 私の振りを感じ取ったら、、

 その隙間から漏れてくるものに、

 そのまま会える、、

 あ、

 あたりまえに存在していて、

 そのまま会えるなんてね、、

 これは驚きます、、

 あたしは一切を探り、、

 ここに来るんですから、、

 その影を見、、

 まったくここに来るんですから、、

 ひとつの、声の印、、

 そのまま受けとって、

 私はしずかに歩いていた、、

 この場へかたまりながら・・・

<2216>「町とめんどくささについて」

 Aという町があったとする。

 そこに用があっていくらか通っていれば、Aという町だけと関係が生まれたように思う。

 しかし、実際は拠点(ここでは仮にBとする)からAという町まで伸びた線と、その線の往復とから関係が生まれていたのだということが最近分かった。

 拠点がBからCになる。

 CからAへ、用があって通う。

 すると、Cから辿って現れるAと、Bから辿って現れるAは、同じ町なのに、違う場所とはいわないまでも、明らかに違う表情をしている。

 いや、そこの表情自体は同じで、私が拠点から伸びた線を引きずっているだけなのかもしれない。

 

 めんどくさいと感じることの大抵がやってみると全くめんどくさくないので自分に呆れて笑ってしまうことがよくあるのだが、同種の経験を何度繰り返してもめんどくさいという気分が現れるのは、めんどくさいが一種の役割を果たしているからなのだろう。

 現実のなかにあるものは、あまりに大きいもの(例えば家とか)でなければすっとその場から簡単に動かしてしまうことが出来る。

 その、出来ることに対して、全くめんどくささを感じなかったらどうか、と思うことがある。

 そうすると、際限のない移動の可能性に絶えずさらされる場所へ、投げ込まれることになるのではないだろうか。

 止まっている状態から動かすのが、全くめんどくさくなくなってしまったら、ためらいもなくもろもろが、常に動きにさらされて、ちっとも安定しない。

 動くときには動くのだけれども、今はそれはめんどくさいのだ、というのがなければ、ものが、身体が、休まらない。

 現実の身体を上手くめんどくささと付き合わせながら動かせるように訓練していくときに達成感とともに不安を覚えるのはそういう理由かもしれない。

 もう止まる場所を失うのではないか、というような。

<2215>「よく溶けているね」

 あれはただの装いで、、

 私は、どこへ行くにも、、

 その回転のことを、おそれていた、、

 四方から、声がきこえて、

 ここにはじまっている、、

 私はそれを見ていた、

 なにだか大層な、

 回転の日の私、、

 私は長々とその時刻を見つめ、、

 そのなかにとける、、

 

 身体も何も全て溶かし込んだところへ、

 あなたは見えていようとする、、

 とんだ、ものごとのなかの流れと、速度と、、

 私は驚いて、、

 このものごとのなかに移ろうとする、、

 それもそれぞれに触れて、、

 続々と生まれようとする、、

 ア、

 日のなかの育ち方、、

 私は膨らんで、、

 次々この物語のなかに、

 様子を放り込む、、

 まだ生まれていないみたいに、、

 これらの姿のひとつひとつを放り込む、、

 ア、

 またカラアが、、

 こんなところへ膨らんで、、

 順に見えているのだけれど、、

 私はホウと息をつきながら、

 この変わり方をする流れのなかへ、、

 しずかに混じろうとするのだけれども、

 それは遠い、

 色がここから遠くなり、、

 徐々に見えているものばかりで、、

 そっと驚いている、、

 こんな回転のなかに生きたものなのだと、

 ひとりで驚いている、、

 ア、

 時間の端だ、ここは、、

 どういった渦が巻くのかも分からず、、

 

 あたしは軽々とこの場へ上がり、、

 なにか、

 不気味な日のなかへ混じるものと見えた、、

 あたしはどこを駆けているのだろうか、、

 それぞれの先で不明になりながら、

 またもここで笑んでいた、、

 笑んだまま生きて生まれた、、

 なんという感触、

 私がまた感触と呼べるものに着いたということ、、

 きこえる、、

 さきからこの声のまとまりがここへ、

 まっすぐにきこえる、、

 私は揺らぎたいだけで、、

 ここへ来て、

 愉快になっている、、

<2214>「なかの印を知るだけ」

 あたしはただ瞬間ごとにここでざわざわと、

 肌の中で歌っているだけなのだが、、

 ものがひとりでに出で、

 あれよあれよという間に出で、さわぎ、、

 私は近くにいる、、

 からだというからだのなかにいる、、

 ものがここを目掛けて、

 集まってくるのだ、、

 私はそれをただ見ていた、、

 ここまで集まるとはしらずに、

 ただ見ていたらそこから流れた、、

 身体は泳いでいた、、

 ただの線、、

 私は生まれたばかりの、

 ただの線であったのだ、、

 

 しずかにその方向を見ながら、、

 私は知らせる、、

 物事の限りないしらせに、、

 私は触れる、、

 は、

 当たり前の振動に混ざり、、

 身体はここを目指し、、

 あたしは肌の中でまったく新しくなっているのに、

 なんだろう、

 この響きはどこに行くというのだろう、、

 あたしはただ点を見ていた、、

 そこからいかようにもひろがる点を、、

 驚きだろう、、

 からだは順に用意され、、

 そこにしらされて、

 今に流れる、、

 あたしはただそこにつながるだけ、、

 遠い方向を見ているだけで、

 いくつもそのなかにきこえ、、

 あとはどこから、

 ものの様子はどこからと、、

 しずかにきいている、、

 今に印を用意しましたよ、と、、

 もののなかに集まり、

 私は伝えている、、

 

 この回転の季節をあなたは知っていますか、、

 はっきりと揺らいであらわれる、

 ものの季節を、

 私はどこで知ったのだろうか、、

 ここに持っていたのです、

 私は印であって、

 ここにいたのですが、、

 私は気づきましたか、

 この揺るぎのなかにいて、、

 ものを探し、、

 いままた回転のなかに入れる、、

 あなたの姿などを、、

 ここで知れました、

 驚くべきことです、、