<2129>「夢の陽に照らされ」

 さいわいよろこびのなかに、

 あたしのマアクもはいっていた、、

 それを確かめると、

 あたしはよろこんでマアクを取り出した、、

 しかし、まあ、、

 今はここまで来ていて、

 この印の場所に立つ訳ではない、

 だから静かに風を受けて、

 小さな姿に向けて合図する、、

 それはどこまでも等しい、

 なにだヒ一切に漏れて、

 どこまでも嬉しい、、

 

 さて、ある身体から、

 わたしに対して声がし、

 わたしはこたえるのだが、、

 これらは全て夢だろうか、

 いや、

 現実へ向けて鳴るものだったのだ、

 いまやそれを集めて、

 現実の音に加えている、、

 ア、

 歩行して、、

 よく似た声もきこえてきて、、

 私はこれに合う印を確か持っているぞと、

 静かに思った、

 思ってただ、うなずいていた、、

 ここからはじまり、

 あたしはじわりと汗をかいている、、

 なにだか、

 時刻の始まりをみて、

 しずかにかえす仕草を、

 はじめて身につけたかのよう、、

 私は一文字で揺らぎ、、

 しずかにここへ返す、

 はじめて流れて、、

 ここへ言葉を返す、、

 運動のさなか、

 あたしは夢を見ていた、、

 場面々々が夢になるように、

 一歩一歩進めていた、、

 

 私はその夢の陽に照らされ、、

 まくのなかをおりる、

 この印が当たり前に残ることを、

 あらたに知らされた気分だ、、

 まだ声をきいて、、

 生まれるそぶりが見えるところに、

 声を敷いて、、

 あたしはひそかに困惑する、

 ア、

 ひろいじかんに出てくるものの、

 存在の浮き方を、、

 私は確かめ、

 ここにいる、、

 あたしには身体しかない・・・

<2128>「静かな呼吸時」

 ひろいところに、

 わたしは呼吸を当て、、

 そばにひろがり、

 私はかえる、、

 身体が順になっており、

 そのままどこへもきこえ、、

 しばらくあたたまると、

 なんだかあたりまえの時刻として、、

 ここに帰って来れたのだ、

 私は姿にいた、

 二重になる騒ぎのなかにいて、

 ここのジを過ごす、、

 はてのなかへはいったのだ、、

 

 知っている、、

 あれば無為、

 あれはシだよ、

 ンム、

 そうか、順にきこえてくると思ったら、

 そこらに転がる、

 あれはシジツだよ、

 ながいながい響き、、

 静かに枠の中へ入り、

 細かくなり、

 そこで膨らんで、生きているということ、

 身体のさそい、

 私は水を知り、、

 どんどんとそのなかへ、

 たくみに組み合わされた時刻のなかへ、

 ひとり潜っていく、

 なんだ、

 こんなに沈黙しているとは思わなかった、、

 私は形を変え、

 それもそのはずだと考えて、長く生まれる、、

 ア、

 てんじょうじ、

 からだはどこも振るえて、、

 ここに声をしている、

 ア、

 しんどうジ、

 私はすべりこみ、、静かに眠る、、

 

 なにだろう、

 ひとつひとつをきいていて、

 私は底に生まれ、、

 泡を残し、

 順番に、あなたの姿をきいていて、、

 これはどこに垂れる、

 これはどこに生まれると、、

 しっていたのかな、

 なにも香りを知らない、

 なにも姿を知らない、、

 それで複数になって生まれて、

 生きて呼吸をおろし、

 ハ、その人、

 その時刻、渦だ、

 渦だな・・・

<2127>「ヒ、身体、ノ、ハ」

 いる、

 なにもの、、

 ハ、ハ、

 身体の隅、

 時刻のなかにまるまりこんで、

 私はいる、

 ハッ、ハッ、、

 身体から身体、、

 白い情報と線が、

 ここに浮く、

 あらためてヒを辿り、、

 わたしは浮く、

 ひとつひとつのものごとに、

 おりてきて、、

 ジはていねいに浮く、、

 あとはくしにまぎれ、

 

 ヒ出る、、

 身体から身体が、、

 私の困惑のなかへ来て、、

 私は速度を持ち、あたたまっている、、

 なんのきない場所へ出てあなたは光れ、、

 風の線、、

 あたしは諸方へ、

 手を届かせることにして、

 ここに粒をひとつ、、

 ここに粒をひとつ、

 ア、

 慎重な風景に、

 次々に混ざるひとら、、

 身体からよろこんできた、

 下がり、下がり、、

 私を運んできた、

 ヨ、

 ヨ、ンン、ハッ、ヨッ、、

 むりもない、

 情報線がここを駆けて、

 無邪気には違いがない、

 青い光線を受けて、

 パレードには違いがない、、

 ヒ、

 ヒ、ノ、ヒ、、ハッ、

 

 めぐる身体、我ら、線、、

 ヒ、ひのなか、

 ア、あたりまえに走ったひとが、、

 あたしを目指して、、

 知りながら割れる、

 身体が巧みに過ぎて、

 揺らぎながら被さる、、

 ア、

 太いもののヒ、、

 身体の炎、

 揺れて揺れたままこの真正面へ、

 私は流れ込み、、

 今のもののなかにさ、混じれレば・・・

<2126>「線動微時の、」

 わたしは複数の場所へ出ながら、、

 ここが何であるか、

 ここがどうして複数であるかをききながら、

 ごくあたりまえに、

 大胆に、

 時間へ、来た、、

 私はすばやく数えられ、、

 ここで光り、

 あとは紋様になる、

 記憶、

 まっすぐにこのジをとらえて、、

 なかからなかへ、

 ア、

 まじめにこの記憶のかたまりを渡す、

 

 ア、

 はげしい日々のただなか、

 身体は泡にくれて、、

 さてもっと、もっと、と自身に要求する、、

 身体がはたらいて、まもないのに、、

 用意された風景が出て、

 その風景のなかに声を入れて、、

 あれは簡単にひろがる、

 次々に来ていた身体の、、

 とおくの視線をも含め、、

 一枚の板の上にころがる、

 ア、発動時、、

 それぞれの声が揺れて、

 あたしは線の上にはじまる、、

 ア、線動微時、

 これはからだに決まっている、

 次々にきこえて、

 私はほうといってここへ続くものと決まっている、、

 ホウ、

 ン、ハタ、、

 いや、また、こんだ線用非時の、

 おそろしい回転の中へ、

 からだを混ぜていく、

 じしんとさらに波、

 また波、波、また波、、

 オウ、こうむる、、

 たしかな振動の人と見えるその、

 印象のままに、

 

 ア、

 とうぜんこれは線のようの、

 もののとびら、

 じっと待ってここへ当たる、、

 ここからすっかり漏れてくる、

 かたほうではじまり、、

 かたほうでまぎれ、とけ、、

 いろのなかのすみか、

 それはそうとみたなかに、、

 私はエンの続き、

 静かな時間の続きを見ていた、

 どこまでも揺らしたままの存在を知りながら・・・

<2125>「手は眠り、目覚める」

 はなもヒもだ、

 、、

 揺りかかる、

 私へのこの一量、、

 さわぎはこの時刻を知れて、

 次々に、

 ここへはいる、、

 あたしがもののまとまりのなかへ来る、

 呼吸は増えて、

 あたりのなかに伝わる、、

 ア、

 しられた太陽時日、

 からだから先に来て、、

 からだから先に帰る、

 

 あたしは照り、

 ものは花となり、咲く、、

 なにだ、なにだ、ひらく、、

 次々にきこえたところ、

 一量の、その過ごした身体には、

 私など、確かにいて、、

 ゆっくり、あたりまえに、転げながら、

 長いヒ、

 それは私、見る、、

 見る時節、

 見るいのち、、

 からだはとまどってくる、、

 しずかに水のなかに溜まり、

 あたしは風景へ来る、、

 なにだなにだたまりの、

 からだのうたうてのなか、、

 走る走るしらせの、

 もののうたいあわせのなか、

 からだも潜る、、

 今、合わせた呼吸に、

 それぞれのジでいて、、

 私は芯からたまる、

 ものはそとがわへ動き、

 からだは全体へ来る、、

 この円ハ、

 円環ハだな、

 なにようだろうかねえ、、

 んエ? ん、エ?

 

 もののみごとなさいのなかへ、と、

 ほら、

 うたいの中心の振動のなかに手は行き、

 手は眠り、

 手は目覚め、、

 じりじりとうっているあなたのたよりのほら、、

 前を見て前を見て、、

 その育ちのなかにあなたの生まれの、、

 細い時刻の、

 身体の嗅ぎハ、、

 あたりはそのそばで揺れながら、、

 またもまだら、あたしは絡み、糸、

 それから手を作り、手に、ひとり作られる・・・

<2124>「身体時は今とけて」

 知らされたのならなかへ、

 一枚の肌の中へ、、

 熱時へ、

 身体を振って、、

 あたしは生まれたばかりだけど、

 こんな宇宙があるところで緊張して、

 はしゃいで、

 手を持った。

 あ、あたらしいにく、、

 身体は嘘のように続き、

 また体温の上に来て、、

 静かに眠りにつく、

 

 眠りは無限時だから、

 あたしはいくらもこの振動のなかをきくことができる、、

 ときおりこの響きのなかに出てきて、

 量をそのままきくことができる、、

 さらさらと流れる音、

 あたしもなかへ入り、、

 この勢いを渡したい、

 ア、

 あたりまえに太陽がひろがるまで、

 この身体をのばしたい、

 ア、

 振動時にいたい、、

 あなたはそうする、

 嘘のようにとけて、、

 身体は地面になり、

 地面のまま日を受けて、

 そこの身体に繋げたい、

 知られたはてへ行きたい、、

 どの呼吸かは分からず、

 時間にささり、、

 大仰に動く、

 全時が身体のなかで、、

 ものははしゃぎ、

 あたしは手をする、、

 こんなころんだヒのなかで、

 あたしは語りをする、、

 ものごとの隙間、

 ある湧き方を持ついのち、、

 自然に膨れて、

 言葉を集める、、

 なんだここにいたのかと、

 私は続ける、、

 

 さらになってひとつきこえ、

 ふたつきこえ、

 あなたは時間のなかで育ち、

 ものを順に見ている、、

 長い呼吸から、

 あなたが漏れてきて、

 次々に知る、

 次々に身体が垂れて、、

 声の方向を知り、

 私はしりあわせた場所に来る・・・

<2123>「春には名前がない」

 春にも光のないときがある、

 、?

 どうして、

 ひかりがない、

 ひかりのないときなのでしょう、

 分からない、

 私にはそういう音がきこえただけで、

 どうも、

 隅々までよく回転する、、

 私の騒ぎが見えていたのよ、

 など、

 身体のなかの話がまわる、、

 

 あたしは汗をかく、

 そこここをあぶらが流れていく、

 わたしはそこから抜け出たいのか、、

 そこにとどまっていたいのか、

 分からない、

 しかしこれはひとつの儀式であって、

 良いや、悪いという時刻をこえている、

 そんなものがこのなかを流れているとおもうと、、

 んン、

 不思議ではあるね、、

 私、この成分、はどこに向かっているのでしょうね、、

 などと試みに言う、

 どこにも向かっていない、

 なぜならばここが真ん中で、、

 ここへ向けてなにもかもがものごつい音を立てて、

 参じるからだ、、

 中心点に潜り込む人間の、

 夢のような、実感のなさ、、

 私は存分にかわいて、、

 ここから呼吸をさせていく、

 ここから姿をさせていく、、

 なにだ、

 人間の印がひろがって、

 ひとつ、ふたつと声をする、、

 時という仕方のなかで、

 ぐっとなかにはいる、、

 

 のう、

 こうやって、生まれたのだが、

 私はいくらも呼吸をし、、

 あなたの予想のなかで回転し始める、、

 この器に入れ、と、、

 今や四方から響くなか、

 私は次々に汗を出す、、

 なんだか、暗いリズム、

 暗いヒのなかにまっすぐに潜り、

 自分の身体が音を立てるのを以外に思ったりした、、

 なにだ、

 これは尋常な線であったのか、、

 私は気がつかなかった、、

 こんなうたいがあることに、

 さっきから気がついていなかった、、

 このものごつい動きのなかで今日も生き、

 一日のひろがり・・・