あたしへ向けて、
しずかに流れてきたもの、
あたしはそれを、
いちどきに全て理解して、
返すことはできない、
しかしながら、、
それら波の意味を探り、
徐々に徐々に、
返していこうとおもう、、
そういう方向性だけは、持ちたいとおもう、、
全てを肯定する、
場所に来た訳ではない、、
むしろ、
人と人とが出会いをなすということに、
上手くいくところや、
上手くいきようのないところ、
その中間のぼやぼやしたところなどが、
集まってあるということが、
だんだんに諒解されてくる、、
ねえ、
あたしは皮膚だと分かりはじめたよ、、
これは時間の布、
あたしがいろいろな波を受けて、、
いちどきにとけてしまおうとする衝動を抜けて、
徐々に徐々に、
この成分が流れ、
流れこんできて、
という関係のなかにあり、
その方向性でいればいいのだということが分かり、、
こうやって、
あたりまえに交流していることが、、
あたしの時間を作り、
あたしはそのなかでまた眠ることもできる、、
そんな存在になっていたのだね、、
多少人間が違っても、、
ずっと一緒にいられた、
あの特別な時間を、、
生涯忘れることはないからこそ、、
私たちはまた会える、、
時間を共にすることは、、
これから別れるということでもあり、、
私は大人ぶって、
何にも傷付いていない、と、
してみせるだろうか、、
あたしはさびしいよ、
あたしはこんな声をしているよ、と、、
しずかに言う、、
しずかな水の流れが、、
私に皮膚をよこし、、
しずかに遡行する、
また生きている、、
また生きている限り、
あたしは進む、
それは、
人々を圧倒するためではない・・・