<2158>「別時を作り、」

 あなたは小学生のころ、

 明確に死んだのではないですか、

 そこで完全に剥がれたという記憶がなければ、

 こんな別時、

 こんな動き方というのは知れないだろうと思う、、

 あたしがその時間を持つのは、

 はたして楽しみのためだったでしょうか、、

 そうではないのかもしれない、

 自然にその横道を、、

 私は持っていたのかもしれない、、

 

 今回もまたくぐり、、

 ここへ出てくるの、

 静かなふたつの呼吸の、、

 それぞれの表情に、

 慎重に混ざって、、

 私は生まれるのだけど、、

 静かな糸のなかに、

 声は生まれ、

 静かに駆けるのだけれど、、

 ア、

 出てきたな、、

 あたりまえにこの呼吸の隙間、、

 あなたは出てきていて、

 この揺らぎを知る、、

 もののはずみを知る、

 それぞれで浮かび、、

 方向を言う、

 ア、

 どんなものごとをきき、、

 ここへひろがったのだろう、

 と、、

 身体の辺に、

 言葉を集める、、

 ア、

 静かに揺らいだ人たち、、

 私はそれぞれを見て、

 この風景を確信し、、

 そのなかで眠る、

 そのなかでさわぐ、、

 

 ひとつのしつの、、

 なかで生まれ、

 なかで泡立ち、、

 ひそかに呼吸をはじめる、、

 それらのことにより、

 ながれは乱れ、、

 ものはあつまり、

 あたしは揺らぎ、、

 声は分かれ、

 ひとつの丸みに、、

 じっくりと帰って行く、、

 ア、

 私は強欲だ、と

 つぶやく、、

 それが良いか悪いかは考えない・・・