<2791>「あなたの声の底のこわさ」

 静かに、水を向いている、、

 したに、

 からだが剥ける、、

 ただ、つもって、、

 かろやかなねをたててくずれる、、

 あたしは、

 あなたの声の底に、

 この堆積を見てきた目を感ずる、、

 あなたは、

 しずかな声で満たされる、

 この空間自体、、

 すぐに剥ける、

 なんでもないものとして、

 見ていた、、

 

 あなた、

 身体剥いて、、

 あたしは、

 声の並びに、、

 あまり気持ちのよくないものを感じ取る、、

 しかし、

 逃れる方へ、

 歩が動かない、、

 なににとらえられているか、分からない、

 ただ、

 底と、底が、

 あまりにも、まっすぐに接続されてしまい、、

 このふるえの外にいることが出来ないのだ、

 あなたは、そうして、こわいとき、、

 原イメージの浮かぶ人になる、、

 あ、

 あたしが探っているものは、

 こんな、

 人間の、

 こわいところにあったのかしら、、

 私はよく分からない、

 私はこのこわさの意味がよく分からない、

 気軽に入るべき場所ではない、

 しかしなぜか、

 まっすぐに求めているものがあるのだ、、

 

 あなたの、その、

 ひとつひとつの、、

 逸らす声、態度が、

 いちいち浸透してきて、、

 あたしは、軽蔑した、、

 こんなものも、受けられないのに、

 あなた、

 このなかへ、、

 入ってきたのだね、、

 どういうつもりなんだろうね、、

 かわいそうに、

 そんなに振るえて、、

 どこからはこんできたの、

 あなたのその声、、

 あたしのと混ぜてよ・・・