ただの映像が、、
いま、
あきらかな異様さとして浮かび上がる、、
私はそれを見つめ、
しばらく倒れてしまう、、
この異様を握り締めてでなければ、
決して届かない場所だった、という理解と、、
そのくらみは同時に来、
身体は他者だ、
私が生きているということは、
他者と生きることだ、
たとえたったひとりであったとしても、
と思うことになる、
あたしは静かに身体を押していく、
これがどこへ出るか分からなくとも、、
黙って、、
そうしたら、
異様さは深まるだろう、、
深まった異様さに対し、
やけに穏やかであること、
そのことが不気味で、
そのことによってしか、
遠くへは運ばれないだろうという確信もあり、、
これは、
火の吹かない化物だ、、
自身が化物であることに耐えていくのは、
あまり気持ちの良いものではない、、
しかし、
何故かは分からない、
それ以外の道を提案されたら、
命懸けで拒否を始めるだろうことは分かる、、
それが核ということだろうか、、
このものは静かだ、、
あたしは人々のなかにどう触ったらいいかが分からないという、
ひとつの困惑を見る、、
それはそうだろう、、
あたしだって日常の隙間に、
このものの異常性に打たれて、
しばらく倒れてしまうこともあるのだから・・・
あたしは、
様々のことを犠牲にしてきたと捉えようとしても、
必ずそれに失敗する、、
犠牲にするためには、
まずその諸々に対し、
可能性がそもそもなければならないからだ、、
しかし、
一般的に見て捨てているとしか思われないものものは、
はなから可能性として、
私のなかに存在しなかったものと言わねばならない、、
私はただ、
からだに残る、
はじめから存する、
僅かで、
しかし異様な熱を持ったものを、
ここまで持ち来っただけなのだ・・・