<2783>「爪までが主になる」

 かぞえない、、

 あたしは歩をひとつひとつ落とす、、

 まだここにヒはあたる、、

 ここは、

 小さく揺らいだまま、、

 あなたのからだを確認する、、

 、、

 ここはひろい、、

 わたしは、

 触れているのに、、

 ここが、、

 ただの壁だと感じている、、

 あなたも声を継がない、

 そのまま静止してしまう、、

 道が、

 ただその辺りに投げ出されている、、

 

 あなたもそこで笑い、、

 ん、

 いましばらくのあいだ、

 からだを投げ出してみる、、

 こうして、

 どう使ったらいいのかも、よく分からない、

 エネルギーの塊を、

 どうしようもなく、

 地面に放ったままにしていたことが、よくあった、、

 だらけていたときの身体の感触が、

 今は不確かなものとしてしか、残っていない、、

 だれかが声を出す、、

 あたしは、

 芯にそれをきかせる、、

 そうして、

 また海のところへ、無言でかえっていく、、

 あなたが、

 ただ何度もこの場所に見えたところで、、

 その声も、

 からだのたよりも、

 ささえている足元の、粒も、砂も、、

 ひえた内奥も、、

 あたしをしずかに響かせて、、

 あたしは動いている、、

 

 このからだはいずれ爪の先まで、、

 まったくもって瞬時になる、、

 かなしいと思いながら、

 面倒と思いながら、、

 私はところどころが主になる、、

 爪も、

 しずかな火になる、、

 あたしはいくつもの光景を畳み込んで、

 いまここにいるようだが、、

 あなたがたにもその映像が、

 順次届くに違いない、、

 あたしは割れた映像、

 何ものも、

 本当に何ものもさいてはいない・・・