かぞえない、、
あたしは歩をひとつひとつ落とす、、
まだここにヒはあたる、、
ここは、
小さく揺らいだまま、、
あなたのからだを確認する、、
、、
ここはひろい、、
わたしは、
触れているのに、、
ここが、、
ただの壁だと感じている、、
あなたも声を継がない、
そのまま静止してしまう、、
道が、
ただその辺りに投げ出されている、、
あなたもそこで笑い、、
ん、
いましばらくのあいだ、
からだを投げ出してみる、、
こうして、
どう使ったらいいのかも、よく分からない、
エネルギーの塊を、
どうしようもなく、
地面に放ったままにしていたことが、よくあった、、
だらけていたときの身体の感触が、
今は不確かなものとしてしか、残っていない、、
だれかが声を出す、、
あたしは、
芯にそれをきかせる、、
そうして、
また海のところへ、無言でかえっていく、、
あなたが、
ただ何度もこの場所に見えたところで、、
その声も、
からだのたよりも、
ささえている足元の、粒も、砂も、、
ひえた内奥も、、
あたしをしずかに響かせて、、
あたしは動いている、、
このからだはいずれ爪の先まで、、
まったくもって瞬時になる、、
かなしいと思いながら、
面倒と思いながら、、
私はところどころが主になる、、
爪も、
しずかな火になる、、
あたしはいくつもの光景を畳み込んで、
いまここにいるようだが、、
あなたがたにもその映像が、
順次届くに違いない、、
あたしは割れた映像、
何ものも、
本当に何ものもさいてはいない・・・