<2743>「小部分、社会的な巧み」

 あたしは静かな装いをし、、

 まったくそこへ、、

 からだをいくつも放ろうとする、、

 あたしが粘りだ、と考えていたものは、

 意気込みではなく、

 身体のその、運び方であったようだ、、

 あたしは、付き合わなければいけない問題と、

 そうでもない問題とを、

 考えようとしていた、、

 からだはこの時刻の上に流れてくる、、

 からだははじまる、、

 私はきいている、、

 私は、

 そのおしこみに向けて、挨拶をする、、

 

 あたしはどうしようもなくひとりになりたいと、

 思い始めた時刻のことを見つめている、、

 からだの小さい私でも、

 あの、川沿いの、

 孤独なひとときの安らかさを、、

 把握しなかった訳がない、

 あなたはここから生まれるのだ、、

 必然の閉構造と、

 空間へ、浮かぶような視線が、

 私のなかで始まる、、

 私のなかで根になる、

 あなたは起きていることを選ぶ、、

 あまり、

 人もいない時間に、、

 人のいる時間に、

 起きているのは私ではないと、

 ここから眠りに落ちていきたいと、、

 思っていたのでしょうか、

 今は、あなたの暗がりを、、

 きっちりと内部に折り畳み、、

 あなたは平気な顔をして、

 昼間に出てきているのです、、

 もう暗さは、しっかり、

 身体のなかの、土台になっているのです、、

 

 おそらく父は、

 家族的に閉じるということが、

 本来よく分からなかったと思われる、、

 社会的であることが上手い人だった、

 私は、

 好むと好まざるとにかかわらず、、

 そのありかたを、

 ある意味上手く吸収している、、

 それは、

 閉じる可能性を感じさせないところから、

 ひとつの不気味を作っているには違いがない、、

 なぜなら閉じたところから、

 出発しているから、、

 イメージできないもの、

 演技として切り抜けるしかないもの、、

 あたしは内部で黙っている・・・