<2700>「肌のなかへ垂れ下がる紐」

 私は肌より静かであるだろうか、、

 ここに、

 各々の記憶が、合わさっているのを、感じ、、

 なおもこの先、静かであろうか、、

 ね、

 動いているんだな、、

 あなたは別れを告げない、、

 私は動いているだけだから、という、

 当たり前の身振りで、

 ここへ集まってくるように見える、、

 あたしがひのあたりを果たす、

 あたしがひを果たす、、

 ながい、

 ながい呼吸を送っておくれ、、

 私は果たすから、、

 

 と、結んだ、、

 身体は結んだ、、

 なに、

 あたしはほうけた線の、その結び目に、

 指を乗せ、、

 いくども、いくども呼吸する、、

 わたしはこの線の中に入りうるのか、、

 からだのまま?

 育った、この時刻のままでも?

 どうやって、、

 どうやって、その先の、、

 場所を手にし、、

 そこで、

 休んでいたらいいのだろうか、、

 あなたはおそらく知らない、

 私はここで多分、

 接着している時間、長くなり、、

 少しずつ、滲みて、、

 もう、

 形もなくなる、

 それらが私のなかに走り、、

 いくらも始まる、、

 始まって、

 長く流れていくところに、、

 あなたの肌の残り、、

 なにもなきという、静かなその表情の、、

 なかに、

 私は住んでいたのか?

 どうやって・・・

 

 いまはまだしらない身体が、

 どこか底の方で、

 音声を出したのだ、、

 あなたの耳の線はその響きへのびていった、、

 揺らいだな、揺らいだな、

 紐が垂れ下がった、、

 それは水を含み、

 やわらかくなっていて、、

 あたしはどこから手出しをしよう、、

 揺れて、あつまる・・・