<2595>「ことばの液の動きとそこからの泡束の記憶」

 いまはまた一層の無言で、

 からだのなかにはまた種、、

 ね、

 種ばかり集め、、

 それは少し伸びる、

 みたこともない場所へ出る、、

 あなたの内変化が、

 外側に、

 何の音もさせないので、

 驚いた、、

 私は自のかたまりを見た、、

 見たまま、

 時間が止まってしまい、、

 からだが次々に小さな振るいをする、、

 

 あなたはてに振るわれたまま、

 私はただの姿、

 ただの躍動、、

 からだがここにあることを、

 どこかで知りながら、、

 あたしはあぶれる、、

 続いて熱を持つ、

 からだを知る、、

 知っているだけで、情報の、

 そのうしろ、、

 ねえ、、

 あたらしく声をかけてもいい、

 それが、誰の、

 何のための問いなのか、、

 私には分からなかったが、

 うん、それでいいのじゃないの、

 と私は言っていた、、

 瞬間から、

 粒がこぼれて、

 私は涙をしようかな、と、

 ひとつ思い始め、

 そのような仕方に、

 ともなう液のひとつもないのを、、

 からだのことだとして、

 なっとくしていくのでした、、

 

 あたしは身体の世紀、

 ことばのはじめ、、

 ことばの液の動きに、

 ひとり乗りはじめ、、

 まわりを、

 泡立つものとして見つめはじめ、、

 あなたがそれを束にし、

 泡束は、、

 私の心のなかへ浸透していく、、

 これは夏の暑さへの通路だ、、

 私が、

 記憶を全部ふやかして、

 境目のない、

 一流体として掴むまでの、

 確かな通路なのだった・・・