<2577>「『絶えざる変様/室伏鴻』~アジアンドキュメンタリーズ」

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 身体の零時、死の音。

 私はその死の音へと続く通路として、舞踏以外は無いと思う。

 

 身体などそこらへんの藁屑と同じだ。

 炎を見つけ、そこで燃える。そこで眠る。

 

 死んでしまって、なんにもしなくなったもの、ミイラが、ひとりでに、無音の場所で踊り出すこと。

 

 死の方へ、身体をひらいて、こぼれていくようだ。

 終わらない振動。

 

 現実の生が私には遅すぎる。

 身体を掃き、埃を掃き、火を掃き、眠る。

 眠る底から、湧いて、湧いて、湧いて、仕方ない。