<2312>「よく育つ」

 よく見える、、

 その時刻にいて、

 私は育つ、、

 私ははるかかなたを見た、、

 座り、

 書く人間、、

 私はその姿を見た、、

 動き、

 続く人間、、

 私はそのなかにいた、、

 

 ええ、

 ええ、その、振動域に、、

 私は混ざって、

 大きな声をして、、

 ものからものへ触れて、、

 徐々に大きくなり、

 ここでなにからなにまでつながること、、

 私はさわがしく、

 このなかへ走り、、

 このなかへ混ざり、

 ひとつひとつがきこえはじめる、

 粒がきこえはじめる、、

 あたしはこのもののなかのそれぞれに、

 声をかけて、

 次から次から始まっている、、

 それは火であり、、

 長い時間の熱であり、、

 長い時日の行方であり、

 私が話したことであり、

 つながる、、

 また新たにはじまって、

 次々に破裂することであり、

 姿の裏側であり、

 出会う、

 今生きているものに出会う、、

 身体は巻き、

 その呼吸の外に出会う、、

 

 あなたこんな形をした、、

 私は端的に驚く、

 あなたこんな形をした、ものごとなんですね、、

 私は言うけど、

 私はどういうつもりか、言うけど、、

 それはだって記憶だけの話ではないから、、

 あなたは生まれたばかりで、

 なに、変化、変化、、

 いくつもの記憶の外を見て、、

 うん、うん、、

 私は居たの?

 どこに、

 どこから漏れて、、

 ここを見たのだからそれは、、

 なにかどうしても分かる、

 どこへ行くの、

 ずっと底へ、

 底があれば、もっと奥へ・・・