種は、ひとりで終わりを待っている。
私は、夜を担いでいく。
種は、種で、終わりを待っている。
ちょっと。
ちょっと。
種は、待ってくれないか。
同じ朝のために。
・・・
同じ朝のために、もう一度だけ、待ってくれないか。
そして、
もう一度生まれてくれないか。
一度だけの朝のために、また、
私を、落としてくれないか。
そうしたらまた夜を担いでいく。
終わりを待っている、あなたのために。
種は、ひとりで終わりを待っている。
私は、夜を担いでいく。
種は、種で、終わりを待っている。
ちょっと。
ちょっと。
種は、待ってくれないか。
同じ朝のために。
・・・
同じ朝のために、もう一度だけ、待ってくれないか。
そして、
もう一度生まれてくれないか。
一度だけの朝のために、また、
私を、落としてくれないか。
そうしたらまた夜を担いでいく。
終わりを待っている、あなたのために。