<2173>「脈の中の顔」

 語りの中に全ての印が見えている、、

 あたしは次々に生まれ、

 目盛りが刻まれ、、

 どくどくと入ってくる、

 なにがこの響きを運ぶ、、

 ト、

 からだのなかにたずね、、

 あたしは、分からないというこたえの、、

 その脈のなかに、まだ、

 あなたが生きていることを感じ取っているのだ、、

 ア、

 次々に来たな、、

 揺るぎの形、

 ここへどのようにも合わさって、

 またはじまる、、

 

 歩のなかにも眠り、、

 次から次へと来て、

 ア、

 あたりまえに巻かれた、

 ひとつの時間の束、、

 そこからいくつも合わさって、

 私はかたまる、、

 私は底の方から動いてくる、、

 あるあたりまえの暗い時刻を受け取っている、

 とした、、

 いくつもの響きのかたまりが、、

 徐々にこの膜の中へ来て、

 私のなかでうたう、、

 この勢いはどこへもゆける、、

 ア、

 はれてそれを掴んだ、、

 どこへも印があり、

 私は いろを見、

 身体を見、、

 そのそれぞれを知らせてくれる、、

 

 あ、火だな、、

 たまれるたまれる、

 順にたたみ、、

 あたしもその先端の方へ、、

 あたりまえにそれぞれへ、

 のびてそうか、、

 私は呼吸をし、、

 どこへも通じている、、

 どこへもこの姿を出している、、

 次々に映る表情から、、

 物事はあふれて、

 その先へ見えてくる、

 なにが身体を誘い、、

 ここを歌うのか、

 私には定かでないまま、

 今ふらりと揺れる、、

 私には流れの先もないまま、、

 ここで揺れている、、

 表情の駆け足、

 ここにいて・・・