<1996>「風が溜まる」

 あたしは渦を待った、、

 手が、

 静かな場所で、生きている、

 生きているまま、振るえている、、

 たれか足す、、

 私の背にただのア音を、足した訳だ、、

 知らずに来た、、

 こんなところは、ゼンナクの響きをこえてくるのだ、、

 私はうなずく、、

 ハ、(ア) 端から回転して、

 風が入る、、

 ものの呼吸の、遠くまで来たのか、、

 あなたのそばには、、

 風の集まりが、、

 妙にあたたかい訳なのだが、、

 私は頭が半分以上、そこへ入り、

 夢との境が、分からなくなってくる、、

 

 ひとつの層が生まれて、、

 次第に、時刻のなかで増え、、

 私は口からヒがこぼれる、、

 そこはコンジキだが、

 私は眩しくない、、

 むしろ夢のたよりと思い、、

 呼吸を深くするだけだ、

 あ、、

 ヒが焼ける音がするな、、

 ここで、

 無量へ向かい、生まれていく音が、、

 静かにして、

 私は膨らんでいく、、

 このはての印のなかに私は指を置いたのだろうか、、

 ははア、、

 ここからどの無姿も生まれた、、

 あたしはさわやぐものの小さい印を見つけると、、

 また呼吸が、

 含む要素が、ひとつ増えていくように感じていたのだ、、

 だから、このラインを、、

 アけたままにしておいた、、

 

 私は諸々の動作が溜まるのを待つ、、

 そこには破裂もあり、

 そこには忘れられた人の快晴もあり、

 印は真っすぐに届くのだと知る、、

 届いたまま、

 静かに熱を、持つのだということ、、

 ヒに滑りながら、

 ぞくぞくと生まれてくれな、、

 そうなんだ、

 あたしはめまえに見えるものに、

 ひとつの手を入れているのだが、、

 どこだろう、、

 この華やかさを見つめる場所は、どこだろう、、

 あア、ヒがあたらしい、、

 まだ生まれたばかりで、

 こんなにあたたかいところへ来て・・・