<1885>「曇りの日の待機」

 あたしが派手な様子で出てくる、

 なに、その金やら銀の、

 光の中で、

 いとも簡単に眠る、

 眠る、眠る、人は続く、

 私はここで増えている、、

 いとも簡単に増えている、

 そう、独自の腕をここにふれながら、、

 私は流れる、、

 過去からの堆積、

 過去からの響きの重なり、、

 わたしはそれをまとい、

 まといにつきあげられ、

 それへ、それへ、散じる、、

 あたしは口をひらきその残りの煙をくまなく吸う、、

 生きてきて、それを吸う、、

 身体が崩れて、

 その下方へあいてくるもの、、

 

 私は垂れているだけだから、、

 軽さを少しだけ保ち、、

 地面にへばりついて、

 時折跳ねているだけだから、、

 メッセージ、

 ひとつの冷たい風の流れ、、

 はなやぐ音、

 驚きにはじける笑い声、、

 私は回転するから、

 それは天と、香りで、、

 満艦、

 満ちて満ちて満ちて、垂れて、、

 私は試みにそこへ舌をつける、

 生き物だ、

 あなたは生き物ですね、、

 私が始終へばりついている、、

 なにやらごつい堆積の、、

 生き物に手を置いていたんだ、、

 温度がまるまる移ってくる、

 歓喜して、でも静か、、

 私はどこまでも静か、

 私はどこまでも不安げな渡り、、

 

 水から肌、

 肌から物事の端緒、、

 端緒から私の舌まで、

 どぎついカラアの、、

 ものごついかたまり、

 そのなかで満ちていくつも破裂を含む、、

 垂れる、次に垂れる、

 時間を静かに待っている、、

 緩やかに、本当に、

 本当に、、

 生きている音がきこえないぐらいに、、

 あなたは待っている、、

 私は回転する、、

 過去、の時日、堆積、、揺れ込み、、皆が待っている・・・