<1942>「膜の熱へ」

 形のなかにうずもれていたその一切をこちらへ、、

 あたしが渡すのはその流れ、

 ほう、どこから来た、

 私は屹立する、

 その肌に跡をつけて、

 私は行く、、

 この通りへ連れられたらいいのだろうか、、

 曖昧に回転しながら、

 私はなかでさわぐ、、

 はてからはては参るのは身体か、

 時刻が跳ね、

 私はそのなかごとを確かめ得る、、

 

 生得の流れに、

 今私がこうして住んでいる出来事を、、

 あなたはどのように掴む、

 あなたはどのように生まれる、、

 ひとつの世界へ漏れながら、

 呼気をはたいた、、

 あたしは、さらで、まともにのびる、、

 どこぞから掘る、、

 あたしは目印、

 そのいびつなへこみに身体を静かに合わせるのだということ、、

 それが火を持った、、

 印が多くなり、まったく火を持ったのだ、、

 なにということ

 このはげしい流れのなかで、、

 あなたは掴み、

 内部でごうとうなるに任せる、、

 これが手の役割か、、

 これが身体の仕事の一端か、、

 私は常時振るえながら、

 その端の声を、きいている、、

 

 流れた日の水をどう掬うか、、

 小さな粒が沈んだままになっている、

 私は装う、、

 私はリズミカルにそこを訪ねる、、

 あとはただの舞台、、

 眠っていた人は、仮の場所で、

 ならば、自由に踊らしてもらおうと言い、、

 ここへ同期する、、

 あなたの響きは背中の底から、

 はいって、

 指の先端に熱を持たせるのですね、、

 これはあなたも知らなかったことですか、

 私は膜の中で生起し、、

 眠っていた日々の声が起こるのを、、

 むさぼるようにして見ていた者のひとりです、

 そこが割れ、、

 やや、あなたの時刻が流れ出したところに、

 水が反応しましたね、

 あなたはそれは何でしたろうか、

 あたしは戸惑いながら、、

 どこまでもどこまでも隆起する、、

 そこに当たる風が待たれた・・・