私が生まれた日は、とても赤黄色いので、
何事かと思っていた、
人々は、興奮し、、
大きな声を上げ、浮かれたような身振りで、
残らず外へ消えてしまった、
あとに静けさと、
生きているにはこのぐらいの温度が必要なのか、どうか、
分からなくなるほどの、熱があり、
ともかくも、生まれて、息を吸っていた、、
私は、腰をかけ、、
騒ぎがおさまらない外を見ながら、、
どうしてこんなに赤黄色いのか、
私は、外に向かわなくてもいいのか、
ひとりだけ、こんなところで楽しみを逃しているのか、
という、
まるで見当違いの魅惑的なささやきのなかに、
しばらく棲んで、
かきまわした、、
あとからあとから水が出て、落ち着き、、
私は、間近の本を開く、
文字が流れる、
附近は熱さで高揚してくる、、
たらたらと汗をかいた、、
私は廊下に出て、
そこを、行ったり来たりした、、
私が燃えている、、
私が燃えているとささやくのは誰だ、、
呼吸を落ち着ける、
私がいつもいる部屋が、、
だんまりを決め込むもののように見えて、
興奮も、行き場を失い、
途方に暮れた、、
夕方、誰も知らない時刻、
意識の狭間に、
どこの、誰とも分からない、若い人間が、
私の前に、立ち尽くしていた、、
あなたは・・・
私ですか、私は、ある赤黄色い日に生まれて、
ここまで、呼吸を渡してきました、、
あなたは・・・
私、そうか、うん、私ですか、
私は、
どこかであなたが生まれた気がする、
と、ここで静かに考えていた人間です、、
そうか、、
私のなかにこぼれるものがあり、
いつかここに来ると気づいた内証は、
これだったか、、
私は多分あなたの名前を知ることも、
どこかで見掛けることもなくなるだろう、
ただ、あの赤黄色い日に棲んで、
過ごしたということが、
この目の前の物を掴み、生きていくという合図には、
十分なったのではないかと、ひとりでそう考えます・・・