<1792>「呼吸が盛り込まれ」

 あまりに速く、線が畳まれる、、

 ここが、そこ、、

 まだしもかのほうへ見えている物事から、

 私は増えて、

 その仔細に、、

 いちいちの手を付ける、、

 今ひとりこの身体のなかで踊ること、

 時間が経って、

 巨大なものが見事に小さくなっていっているのを、

 その存在で確かめて居た、、

 

 私は振れる、

 この小さな隙間から振れ出して、

 そこをひたすらに流れて居た、

 私は振れて波の線のあいだあいだに上手くとけあわさってゆきます、

 その招び声、

 さてもさても合わさってゆきます、、

 この身体を持って、

 上手く時間のなかに鳴るのだけれども、、

 それはいかん、

 どこへ、どこへ、、

 身体を上手く諸方向に張って、いかん、、

 ならばならばどこへ、

 私をふうけいのなかに含むもの、

 を少し持ちそこに触れるのだな、、

 身体が伸びて、、

 この揺らぎ出でてくる様子に、

 身体で通じ、、

 あたしの呼吸と温度が上手く絡まって来る、、

 私はここに居て、

 いちどいちどその声を集中していく、

 なかに集まった、、

 あらためたものとものとなかに集まって、

 空間に鳴る音、、

 ひとつの態度とまた別々に流れていく揺れと揺れ、

 

 あたしがその諸方へ入り、膨らむ、、

 手合いのなか、、

 このことばの様子に盛り込まれ明らかに増え、膨らむ、

 どれかどれか、

 あのただなかを探る、、

 ものが身体の中を通る様子、、

 あたしは増えて嬉しい、

 身体の中に聞こえて嬉しいものだな、

 と、

 ひとつの姿で言うのを耳にしました、、

 どうあれ、このたよりない響きのなかに、

 複数の仕方が、

 あれば、あるだけ、、

 ただ紛るだけの流れに従い、

 巻いて行きました、、

 あれ、方向のさなか、さぐりあい、、

 私はひとつの手の中を借りて、

 ほうという声を立てるのです、

 あれはあれは探りさわぐものの日の手、