そこで黙して、何かと、音を運べ、、
私はそれのなかに入る、
それのなかにはいり、こごる、、
こごったものが次々に揺れて、
揺れて、揺れて、波を送る、、
それは、どこからか、声になり、、
空間に、ひとつのこごり、、
流れて、そのままで生きた、、
生きていると、声の跡が、
諸方に積み重なる、
その重なりの上を当たり前に行けよ、
どうして、呼吸は増えていた、
私は、回転したんだ、
回転して、何処か知らないところへ、、
まっさきに出てしまっていた、
出てしまって、息が上がる、、
それに、方向も、まったく知られないままに、
出てしまって、、
それもやや、細くなり、、
続く続く、
あ、はてしのない、、
道へだらだらと、身体がこぼれて来て、、
じ、と見つめる、、
じ、じと見つめるもののなかに、
住んでいるのだっけ、、
いちいちで、
身体も身体でそこに漏れて、、
増えたらば、、
私は扱う手の動きを多くするだけだ、、
多くするからには、そこに、、
よく見えた、出来事を、連ねて、連ねて、
明らかに知らせる、
それは私が見た景色のなかに、
ひとつの電線を張って、、
点いてよろこぶ、、
点いて浮き上がっている、、
私が電線を通して、、
声をぶっきらぼうに、
ほうけてほうけて送り、、
よろめきながら知らぬ道をゆくと、、
おもしろい光が漏れる、、
おもしろい光の先の人が揺れて、、
手をこちらへ案内している、
私はその手に触れたままで、
いくつもの事象の浮き上がりを、、
確かめては、はうと言う、
確かめては、はうと点く、、
だんだん、あたたまってきたな、エィ?
それはそれは諸方から跡を辿りこの手にへ、さ、、
マ昼間に、
およそ全てが霧散したと思われるすがすがしい粒の、集まりのなかに、、
物的証拠だけががらんと音を立てて残っている・・・