ここに何かあります、と、私でない人が言った、、
ここに、何が?
さあ、分かりませんが、ここには何かがあります、、
分からないと言われたら困りましたね、どうするんです、、
さあ、分かりませんが、ここには何かありますから、とりあえず進んでください、
とりあえず進んでくださいって、どこまで?
それはあなた、どこまででもです、
どこまででもっていうのは、何が決めるんです?
あなたには身体がありますね、
ええ、どうしたってありますが、
それがある限りはずっと、底までです、
底まで行ったら何があるんです、
さあ、分かりません、
でも、分からなくても、あなたはここまで来たんでしょう、
それを手に携えて来たでしょう、
触れたのでしょう、
何かのきっかけで、
それで十分じゃないんですか、、
何かがなければあなたにそれが触れてくるものですか、
はあ、そういうものですか、
ここには何かがある、という確言は腑に落ちないまま、
ここには何かがある、といった、私でない身体のなまものさは、私にも分かるのだった、
どうしても、分かる、
私が日々きいていることの総体は、
これなのではないかと、
変に眠たくあった時刻を過ぎておもう、
ここには、何かがあるらしい、、