<1695>「同じ場所に声を掛ける」

 そこへ向かう言葉などが、差した、、

 ただ手で払うような振り、、

 時刻を必要としていた、

 同じように、線を引いてきた、つもりであったが、、

 なんだ、これは、、

 どこからどう流れてきたのか、見当も付かない、、

 それ、それ、道の端で、

 小刻みに揺れ、

 小刻みに滑り込んでくるのを、、

 そこに、大仰な形で、見ている、、

 

 生きて、水を吸い、のびていくことは、、

 仕舞いひとつで、

 終わるはずのないことだけれども、、

 あたしが、複数の時刻に立って、

 波により、

 端から端へ、ついたり、離れたりする、、

 その表情が見えますか、、

 どんなき、姿のなかに居ても、

 その表情が、、

 

 私は、剥がれて、

 剥がれて剥がれてを繰り返した、、

 また、剥がれることになるので、

 ぼうやりと、中空のかなたへ目を向ける、、

 目を向けたままでさわがしい、、

 この響きのてあいの、、

 様子が、さらに、さらに、、

 ひろがり、今にし、手を付ける、、

 今から、ほとんど、

 暗いトンネルのなかを、いちどきに歩行するのではなく、、

 一歩が、

 その響きと合う光景を生み出すように、、

 私はそう言っている、、

 

 誰もが、どこかで出会った顔をした、

 人に見え出すのは、

 誰もが、、声のあたりを確かめる模様に同じ波でもって、応えてくるようになるのは、、

 そこで時間が幾層枚も重なり、、

 幾層倍の見え方のなかで、

 はっきりと沈黙しているから、、

 浮き上がってなおその後ろに見えていくのの、

 様子をはっきりと咥えて、、

 黙り込んでいるからなのでした、、

 

 はたして後ろにものが見えたままの、

 様子で生きて、

 こちの方へ、はっきりと、続く、、

 今の私はどこを向いて流れているか、、

 それは静かにして、問わないこととしよう、

 問うたところで、

 私はこの一秒のなかでものをまさぐっているだけだから、、

 この一秒のなかにまさぐるものといえど、

 同じ表情で、

 違う時刻へ、それに、、糸まで全て含んで、、