<1638>「端の動きを渡る」

 熱を持たない時間の、一端のなかに座っていて、、

 あればあるだけ、しましてきた、身体のはしきれを、

 ここへ、静かに渡すだけ、、

 ここはいつもただ通られているだけの場所、、

 ものを、巡り、、

 ものを、囲んで、

 方向へ、いくついくつをも聞こえる、既に古い身体を持ち、、

 あたしのしざまにあいた隙間、

 ぼうと煙立つ、、

 風の、延長で、今さらながらに吹かれていた、、

 肌は、肌だけ、、

 あたりあって、緩やか、、

 あつまっては、くれて、、

 そこ、のびていくところへ、いくつも届く、、

 渡しの方、過ぎて、、

 ただ一端を、含んだだけの、、

 身体、まともに転がった、

 うたて、

 うたて、まつりにそう、、

 風の一端の、埃にそう、、

 確かなもののゆれ、、

 あたしは含み、笑ってゆれる、、

 静かな線に、乗りながら、、

 笑っているものは、どこかへ揺れている、、

 面と、面と、あらわして、、

 ここいらへ、ほんとうに、おおひらに、、

 紛れて、、そこにあるありかたで、、

 一段と、歩幅、、

 かくかつぎこみ、、

 かく流し込んだ、一切の色味、、

 

 受けているもの、歩幅、線ののび、

 どれからどれ、

 あれらからあれ、まともに長く映す、、

 私は はははとはさまり込んで、

 転回、じたばた、、もののさしざま、、

 長く眺め、ている時刻の、一端で、、

 私は笑むともなく、

 私は笑む、、

 一種の揺らぎ、おとずれがそこいらへ含まれ、、

 とうに過ぎた形をして、、

 ここに来たら、

 あたしは丁寧に含まれたままここへ続いていた、、

 誰彼と、渡す、仕草のうたい、、

 うたい集めて来ていた、、緩みながら、、

 どれを指しているのかも分からなくなった、、

 それからというもの、、

 私は水の一滴に近く、、

 回転に親しい、、

 新しい香が出ていく、往来から、なにから、、

 てりはえる瞬間の印を持って、、

 端が、濡れていながら、、

 徐々に、徐々に迫る、

 私は はばを持ち、ふくらみ、破裂する、、

 時間へ向かって、低速の、液体が、、

 このところのエンドロールとして、、

 ひびいたままになった、垂れていた、、

 指のハで、誰ともなく、、

 そのままの表情で、なにとなく、掬った、、

 ちょっと、含まれていた、、

 いつものような動きのすぐよこに、、これは、