<1630>「裸のなかの点」

 今のように、どこでいても、今のように、、

 あらわれて、、

 隅々まで、渡されて、、

 今のように、部分だ、どうだ、

 そう言われないところで、

 ぽうぽうと、浮かんでいるものがいる、

 

 あ、私の裸のなかだ、、

 実は何事もあつまっていない、、

 どこへやら、集まっていずに、

 そこへ、しんとして、紛れていくことのように、思えたのです、、

 思えて、そこのそばに居ました、

 ありえて、そこのそばに流れていました、、

 どうしたことか、、

 身体はそんなにして、浮かび合いながら、

 言葉の一字一字を含んでゆきます、、

 あれ、どこか遠くで、

 ぼうやりと過ごすもののしざま、、

 どこへか、どこへか、、

 まはだかで、まともに流れて、、

 まともに過ぎ去ったなかざまに、いているのでしたが、、

 そこから徐々に含まれてざわざわとしながらのびるもの、

 一体、声になるまでに底の方で触られて、どんどん、

 どんどん、のびてきて、、

 今肌の頭に静かに当たること、、を、通ります、、

 ものごとの自然な流れ、、

 自然な側面を通っていくと、、

 通っていったものから、、

 あそびだし、いくつもに感慨が含まれて、、

 ありえる、ありえる、、

 その様子のうたい、

 ありえる、ありえる、、

 勢い過去のどの粒でもまざり得て、、

 

 今、それも今の今だ、、

 揺れているところにいくつもいくつも落ちるに違いない、、

 落ちた表面を見つめ、、

 波を見つめ、

 いまこのようにしながら渡っていくこともありえたのだろうか、、

 渡っていくところの隅々まで、触れられ、、

 どうさせるものか、どうひらくものか、、

 ありえて、ありえて、、

 私はただ歩行のなかざまにいる、、

 ひらけて、ひらけて、

 そこに渡す場所、、

 そこに含まれる場所、、

 もっとはっきりとのびていくものがあると思え、、

 地点に、はっきりといる、、

 だんだんに、記憶も、そこで、、

 感触、感慨の、諸々の肌になっていくに違いない、、

 と、思えた、、

 あ、次々に過ぎ、、

 私は、静かに目的を持って、、

 地点に、静かな姿勢で立っている、、

 ものごとの自然と、手さぐり、、

 ぶらぶらと、、なにほどのことかは分からない響き、それらを繰り返して・・・、