<1623>「個的、に吹く」

 合わせる印かなにか、が、ここにあるようだ、、

 ものを重ねていくにしたがってここの表面に見えるものが、

 あるようだが、、

 どれをまた遮っているのだろう、

 か、が分からないままになるのだ、、

 そのように、聞こえてきてみたときには、

 いくつもの姿に分かれて、

 おう、その先を、、真っすぐに、伝って来るものと、見えた、

 らば、その鼻先に、かかる、動きはなんなのだろう、、

 いちように、惑うところへ、、

 そんなにして、出て来たと思うところだった、、

 あれ、あたりまえに、、

 ここを過ごして、

 

 領域から、幾人も、幾人もの姿が、見え出し、、

 あたしは個的に、小さな息を吐いた、

 またたくまにあらわれ、、

 なにがしか、一声を、振りつつ、行く、、

 あたしは、誘われ、、

 あたしは道のところで立っていた、、

 きっとこれも夕刻に違いない、

 それら騒々しい揺らぎの、、まただなかへ進み、、

 あつまりながら、どこへ、どこへも、放り込まれてきていた、

 あれ、匂いのかかる、その余方に、

 どんなにしても、あり、、その除けて来たあり方が、

 じんと染みてしまう、、

 あれ、そのなかざまの、まったく不、めいた、、

 能面、

 可成り、このありようの奥側へ、あり、、

 そこを指すのだと見える、

 あれ、呼吸をそこに出す、、

 どれ、そこに揺るぐ、不、の呼吸を出す、、

 僅かに、流れているに違いない、姿の、

 ちょうど真ん中の、思い切り、、

 徐々に身体が流れてゆくように見えたれば、、

 きこえて、複数に、きこえて、、

 あるそのもののままの姿として続く、

 どうにか、そこへ、、見えながら、だが、、

 

 ある種の、糸の絡まり合い、がその尺度内におさまってくるように、もおもえて、、

 なによう、なに、響きとして、、どうにかしら、増えて、いくような、ものの、

 全体に、あらがりこんだ、、

 おう、どうにだって、ありえていて、、

 動く、動く、端、過ごして、

 どんなにしてか知らないが、あたりまえに見えているように思われたものものの、

 そこちに、小さく身体を付け、、

 自己の面の振り方に何のかのと合わせていくかの、ような、、

 しかし、水は遠くで運ばれていて、、

 私は接地するだけである、

 そのサイズの、なかにあって、、ぶるぶると振るえ、、

 小さな、一声をするだけである、、

 そのものの狭間の、あたりまえのような面をして、持って、