そこい、から、、
上手く剥がれて、、
身体を伝ってくる、、
手を示し、、
見せて・・・、
そこい、から、軽く吹いてきている、、
誰、、誰、
鳴るのは、誰、
渡すのは、、
と、と、つたない空域を、す、 と抜け出して来たもの、
お前が、、
お前が呼吸して、なにほどかの響きを加えてゆくことに、
今は、ここへ、こうして立っている、、
ああそういう連なりのなかに、、
剥がれて来たなにほどでもない香の、
その途方もない生き方の影に、、
なにがな、欠け落ちていながら、住まうこと、
誰か欠け落ちて住まっているに違いない、
ああ、ああ、
と、、わたしの住まいへこんこんと湧く、、
一連の音を伝えながら、、
もうずっと吹き返しては、
そこいへの途方もない惹かれを持って、、
持ち上げてくる身体、
持ち上げてくる目の玉、、
凝視が、 ここへ生きてくる、、
凝視が、ひとりただ生きている、
かっせ、かっせ、
かっせ、
、、
あたしはここの人が、
凝視を持ち、、
きょとんとして、、そのいちにんのさなかへ、、
すっとそこいの方へ当たり前に逸れてゆくのを、
長々と見つめていました、、
ああ、ああ、なんと晴れやかな、、
そこいからのささいなからかぜに、
匂いを増して生きてくる一連の行き来、
私はそれを凝視する、
凝視する私は、
そこいの方へ、なにがな手の残りを振り向けている、、
私は、ただの香の残り、、
剥がれた表面に、
黙って指をつける人のそれになりきった、、
やかましい空域におのおのの指をまぶせ、、
あたしは凝視する、、
まぶした色味のなかへ、、
そっくり顔を映して、、
誰かしら、何、何、という、あたしの表情を、
そこいにただに浮かべる、、
あなたがたにただに浮かべる、、
それにはいくつもの指が、手の残りがはいっていて、、
知れる、、
これも跡、あれも、、小さな風でもかよってみないことには分からない・・・、