<1812>「一量へ向かう」

 その境に、ひとつひとつ立つもの、

 私はいくつもそれを手に取り、、

 過ぎてまわる、

 私はそのなかでまた新しい熱を獲得し、、

 過ぎてまわる、、

 そんなものでもここにひらかれて、、

 いくついくつと数えながら、

 私の中へ向かう、、

 それは姿、それはまどろみ、、

 なにがな、いちりょうがそこへ過ぎて、

 私の中でさわぐ、、

 その微量の揺れに身体をつけて・・・

 

 またくぐる、またくぐる、、

 いついっかとは知れず、

 私はその不透明な装いに入り、

 いくつも生き始める、、

 私は姿の中で始まって、

 いくつもの砂ぼこりをかぶり、

 ここで響きをききはじめて、

 長く、、

 身体のなかにぶらさがってくるもの、、

 身体のなかでうたいから誘われるものに、

 各々で、続く、、

 私はけたいな流れとなり、

 この一点を探る、

 次から次からそこに生まれて、、

 惑い、、

 惑いのなかで幾表情をこぼし、

 そこに水が跳ねる、

 跳ねたままその、行方のなか、、

 あたしは新しい粒の姿、、

 そのなかは無音で、

 そのなかは渦巻く、、

 またあらたに駆けたがっている、、

 

 そう、歩の隙間、、

 私が、漸次、この道の中に来て、

 ひとつの声をする、、

 わたしはじたばたして、ここにいちりょうの汗をかく、、

 まだまだ流れ、、

 まだまだ流れ、

 あ、ひとつの水の膨らみ、

 あ、わたしのひとつの揺るぎ、、

 を、いまいちど ここへ集めてはみませんか、、

 私はそこで声をあげ、、

 いちりょうのなかで回転する、

 それはいくつの姿のなかなのかは分からず、

 ひとひで回転する、、

 私は行方のなかに含まれるには相違ないけれども、、

 そこであらわし、

 そこで回転する、いくつかの姿を持って、、

 ここにひとりで合わさっていた、、

 なにがな、ここへ含まれ、、

 私はそこへ、よそへ、、

 絡まっていた、