<1396>「水も巻く手」

 見も静かに、

 晴れやかに、、

 でんで、で、だらだらだと、あり、

 その領域の、まったく魔的な、

 流れのなかにある、

 

 声もささやかに、

 ほうけた人がその感をおぼえ、ゆっくり沈めて、

 ゆるやかに回って、

 回転の人、、

 ああ、ア、何故かこの、渡ってきたものの只中に、黙ったままで取り込まれていく、

 身もまた息し、何を思ったか、、

 遠方の空気を巻き上げて取り込んだ、、

 身もまた息し、

 それは直線距離をほとんど忘却して、、

 そこにほうと立つ、、

 

 ほほ、ほほ、

 はハはは、

 また和らいで遠方から上手く入りそうだ、

 巻き上がってきたものが地質的な感動をあらはし、

 なかへ、なかへ、

 順な順な回転をしよう、

 置いてきたりはしない、、

 微量から何から、

 そっくり吸い上げてきて、

 透明になって吹かしているこのごろを、

 おもう、、まったく音のない、、

 様々のものが、 いちいち膜の内側へ、、

 

 感興とは何、 感慨とは、

 私はここでほうとしたきりでいるだけです、

 ここでほうとしたきり立っているだけ、、

 それも微量さえ、、

 少しずつを含み、、どうしてこのごろあらはしては見、見ては回っているんですから、、

 の、

 のぅと言い、、身も振りかけられ、

 そこここへ闖入していこう

 か、

 

 どうしたってその身の振りに、、

 遠方さえ遠方からさえ、、

 吹いて、、

 遠路、遠路、、たぐるたぐるたぐるは、、

 私の手の端の、無言の表情、、

 それに、どう対したら良い、

 おそらく隆起する、何もかもが、

 そうして、、幾らか余計に、、

 余分に水を掴まえていて、、

 構わなくなったところへ、、

 小さく巻く、

 小さく渦を巻く手に水の残りが、

 だいたいの温度が、、

 何から居て、、そうだよな、とおもう、、