<1388>「発話粒が混じり、」

 裸体のそばで鋭い顔付きをしている様の、

 その圏の外、

 入ろうという考えがない所、

 場外の前で、 空気が乱れた、、

 

 何かが、液体が、垂れるままに、、

 そうしたひとつひとつが、見えない重さを、

 加え続けている、、

 発話分が抜かれて 消散してしまったのではないか、

 どうか、、

 冷静な腱だけが、この空間に確かな存在だった、、

 

 空間が直線的な意味を失おうとしている所へ、、

 何か、仕切り直してくれるな、、

 液がゆっくりと垂れて、、

 発話粒が少しずつ呑まれていくところへ出てきて、、

 何かを掬おうとはするな、

 私は潜り込みたい、、

 

 広々とした所へ、

 凝集作用が、、

 寄せて返って、

 弛緩の際へ、、もっとしびれて、、

 もっと外へ、、

 

 もっと混じているところへ、、

 そのまま身体を引きずっていって、、

 打たれる、、

 ほどかれる以前へ、

 いや、ほどかれて、しばらく、、無心の人々に眺められている隙間から、

 また混雑へ返ろうとする、、

 前の身体を置いてきて、

 遠くから、、

 

 遠方から混じているものを運んで来て、、

 私はただ腕が中間に放られたまま、、

 ただ巻かれてゆく、

 混雑する音が聞こえる、、

 混雑する風景の色が見える、

 まだ見える、

 

 圏は、それで、、ごもごもとして、

 潜って、、

 身体が緩慢に、

 幾回にも渡り、しびれて、、

 少しく動かなくなり、、

 小さな身振りだけが、

 そこに、空気の混じていることなどを、

 僅かに伝え、、

 声は遠くの方へ下がる、、

 時間の集合が、手の中で、なにとなくまごつき、、

 訳もなく、、見ているだけで、、

 どこにもほどけていくことが考え合わされないまま、

 容易に、、もうひとつ層を潜り、、

 出来上がった線の、もう少し混み合っているところへ・・・