<1387>「線上に継ぐ声の」

 部屋に、いくらか、 時間が経っていた、

 要らなくなった肉が、

 その身体のなかから落ちて、、

 表面は、もうはやくも、

 時間の後ろを見せ始めているようだ、

 

 気忙しい声のいくらかを吸って、

 膨らんで来る、 渋色の、

 呼吸の、表面での減速、、

 層を成して、

 見えないまま、、

 いくらかを後ろに折り畳んでいるよう、

 

 そのなかに、無数の振舞いとして揺れながら、

 使い切った呼吸を、託すともなく、、

 徒な放り投げ方で、、

 なんとか、

 わけも分からずにこの日を内に容れていた、

 

 その、長い声を、、

 黙って身体に当てているとき、、

 現在の、種々の鳴き声に靄がかかる、

 あたしはその中途にいる、

 半開きの身体、半開きの目で、、

 違う軌道を描くここの流れを、、

 どこにも動かずにただ一点だけであり続ける息を、

 長さを、 見つめている、

 

 隅まで、、

 私が踊っていた時刻の隅まで、、

 ひとつ、柔らかさで、、

 含んでしまい、、

 吐き出している、、幾度も、幾度も、

 一層濃い色を成していく仕方で、

 幾度も、、

 そのたびに浴びかえり、、

 線上に、

 見知らぬ場所にまで、

 私がのびていったこと、、

 消失した、とさえ思わないものが、軽やかげに生きている、

 

 触れて、それは表面以上のものではなく、

 踊ることでもない、、

 それを知らないうちに見ている、

 私が大きく息をつくのと同じような振舞いが、

 ここにもあるという気がする、、

 声の継ぎ方、 蓄えの運動というものが、

 ひとつあなたの辺に、

 あるという日、

 

 真黒な表面に、そうして、どよめく、、

 身体や、声や、そうして、場所を譲って、、

 流れ出してくるのを、、

 見ながら、

 表面に出でてくる、

 その隙間に生きていながら・・・、