<1587>「身体を印字しましょうか」

 それからするひと振り、ひと振りが、

 身体の中を掴み、

 ほう、そうか、とあくまでもその私の中へ、出てくる、、

 さいざい、さわざわと、、吹き去り、

 吹き去るものが鳴り、、

 私は立っている、

 道を異にして、立っているもの、もののあいだで、、

 何をか言わんと、ひとりでに、そこへ、漏れ、

 声を呉れ、、

 諸方から静かに立ち、、

 静かに身体から巻かれてくる、、

 

 そのさわざわとしたものの先端へ、立っていましょうか、、

 声を掛けましょうか、、

 僅かにして揺れてくることが分かるけれども、道幅、、

 身体を印字しましょう、、

 次々に、打たれていく、、身があって、その場に立っていて、

 それぞれに声を掛けていたらば、こうなります、、

 まともに行き去って、

 まともに泡が立ってゆきます、、

 その方向や、なにや、、

 私には激しいまるみとなって見えておりましょうけれども、、

 ないものを、想定して、、

 まったく軽々と、放られてしまうところの、少しのおかしみ、などを、

 自身、含んで、印字して、、

 その身をまともに吹きつけていきましょうか、、どうか、

 考えていましたらば、どうか、、

 ほろほろと次から次へ崩れ去るもの、、

 視野は良好であり、、

 かつん、とさみしい音が呉れた、、

 そのなかには声は上手く入りましょうもの、、

 あるなんでもない遠くのあたりを見ながら、

 そのなかざまに浮かびながら、、

 人をして、染みて行きましょうもの、

 

 ただ身体として掛けて行く、、

 より先へよりいくつもより先へ、、

 これは、掛けて行く、、

 先が、何か、それは、私が知るところではなく、、

 なにをか、当たり、渦巻き、、

 それも感興、あれも感興、、

 日常の、なんでもない翻りを、、

 なんでもなく見ていた人だった、、

 これは、これで、何かに、掛かるのだとして、、

 どういうことだろう、、

 私はそのひろい流れになにかとぶつかり、、

 じゅうぶんに、静かになっている、、

 あの点で、戯れて、、

 まったく日常に戻ったあとに、、

 光線、揺れ、不思議な流れとしてあたる、、

 ぼうと浮かぶ、

 ぼう、ぼうと浮かぶ、、

 そのはざまに流れていくものは何を掛けた、、

 ひろがる、想起の、、

 まだひろい場所、まだしんとして、、

 そこに長びいたエピソードを、少し 読んでしまうようなことを、、