あらくはじかれているところへ、
歩と歩、、
身体自身の重さだけを頼り、、
ふらふら、
ふらふら、、と、、一辺の方へ、
身体がその重さ、流れに対して、
ぱあっと、
当たり前に出来上がってくる、
出来上がったものがまた独自の煙を立てて、、
し、
しばらくはそこから見えなくなる、
見えなくなっているもの、
そのなかで、、
踊る、、方向を、一度も、確かめることなく、、
このあらくはじきだされた感慨の、遥か彼方へ来て、
踊れ、踊りましょう、、
あたしの流れて来方、その後方へ薄い煙がのびて、、
次々にそちらを見やる、
見やるのけれども、、
なにかなのか分からぬ、、
誰かなのかも、、
あたしとあなたでどちらのほうけがまさるのか、
その表情を、
じっと見詰める、、
見詰める、
見詰め、見詰めるこの時間があることが、大層おかしくなって来るようで、、
張られていた糸が、びんと嬉しそうに、、
高く声らしきをあげる、
声らしきを、、
それが上手く通る場所らしく、、
人、に踊る影、
がどうも映るかんじがない、、
映るぎくしゃくとしたかんじが、、
どうやら影の外に出て煙へ、、
表情を隠し通す必要もないまま、、
曖昧な、踊りのさなかへ、、
ずん、ずん、、ずん・・・、と、
出でて来てしまったようなのだ、、
・・・、
よろけている身体をここへ、、
曖昧な空間がだらりと身体の方へ流れて、、
またたくまに包み込んでしまう、、
またたくまに影のあらわれない、、
ひとつの踊りからの音のほうへ、
ずん、、ずん、、と、
それほどにこのあらく、
はじかれているところへ来て、、
ぶくぶくと泡を立てながらしだい、しだいに潜り込んでいくのを、、
見詰め、見詰め、、びんと、
時に楽しそうに跳ね上がり、、また静かな場所、