なんなむならむ、な、
なそ、、
むにゃらなむななむ、
な、
(七十五の眠り)
(七十五の夜)
おどろけおどろけ、
ひとつの脳と、
ひとつのお祭り、
麻痺、ふいに目に入る信号と、
当たり前の小枝、過ごしてきた色、
はばかり、隠れ、、
あと一息出だす。
滲む紅茶、滲む環境。
音の遠くなったところ
陶器の蓋、
カチ、、カチ、、
わたしが知っているものとは違う。
今日が。
目の前の、憶えている道が。
わたしの知っているものとはもう、少し違っている。
鳩がひっくり返っている。
街を言い、街を言う。
やけに明るく、文字は映り、瞳は映り、
たがいちがいの笑み、
新しい人。
新しい人の色幅。
街と一緒に戸惑う。
違っている今日を、
まるごとあなたに渡し、
ひとり俯向く。 小枝をひらう。
残った声をさわるなど
新しい湯気のなかに紛れともに歌うなど
輝いた日の強さ、
輝いた語りの陽の不明瞭さ、
遮ると、カーテンと、声と、、
断じて過ぎるもの。
手と、手と、日常。
いくつともなくこぼれ、
匂いは立ったままの、
上気して、
ありさま、
静かにひらいた穴に、
彼と彼ら、 新しい人を、
まるで懐かしい人らと、
言葉を違(たが)えた人らとともに、その道