透明な行方。
明るみに出でた日、ひとりのそばへ。
絶えず被さり、絶えずつぶやいている。
おおでを振り、一切語らう。
その沈着。
日の後ろへ隠れる。
一切はとけ、紛れもなくたゆむ。
日の後ろへ姿を隠す。
陰々と音(おん)、音(おん)おとだらだと歩む。
また鐘、また鐘、また鐘。
姿は見えていない。
あるいは日を異にし、年も、また先も、先も。
戻りやらない。
まのあたりに光り、ちらちらと燃えている。
あるいは巻きつかれ、あるいは死に、あるいは150年後を見つめている。
踊りの隙間。
踊りの隙間に諸々の視線。
燃えている。
いつの間に開かなくなり、いつの間に並ぶ。
燃えている。
姿も知らで、目も知らで耳も知らで、
あるいはその先の人、人をひと、ひとつめで見つめ、
見つめる。
交わすなりすぐに絡んで、
どこか深くに差している。