<1059>「優しく乾く」

 あなたの困惑に遭遇し、乾いたまま泣いてゐるのかもしらない、

 そんな、、

 そんな顔をして、出会いたいのじゃなかったな、

 そんな顔であるのじゃなかったかな、、

 訳(わけ)もなく、ふたりの空間を、優しく乾いて、そのままで泣いて・・・

 ・・・。恥ずかしいことに、わたしはあなたの夢よりもこわかった、

 あなたが見る夢よりもずっとそこのあたしの方がこわかったんだ、、

 それももう随分前から知っていて、

 くたぶれて寝ちゃって、

 泣いて 

 跳び起きて、、

 さかさんなってわめいてた、、

 ただにまで乾いて

 立ち尽くしたままで自分の音(おと)をきいて、、

 動けなくなる、、

 誰かと一緒に動けなくなる、

 あんまり寒くて(暑くて) あちこちのひとは見ていて

 ただなにのリズムかもしらないままにまた歩き出す、、

 あたしは困惑を剥がさなかったかもしらない、

 歩(ホ)と歩(ホ)で全て紛れるわけではなかったかもしらない、、

 何事もまた同じになるように見えて、そこのところをよくはしらない・・・