<1048>「拾う手」

 まるいんだ (ナ)

 かけら (トゥ) かけら、かけらを、、

 あちこちに、

 そら あちこちに、、

 おいといて おいといて、、

 被る 被るんだな

 かむるんだなァ、、

 華やかだったった ト あちらこちらに跳ねている、

 もの、、かむるんだなァ

 思いいだす もの もの 思いいだす

 もの、、

 そわそわとして 身体(からだ)

 あたま でなくとも ただにあたたまるもの、、

 懐かしくて 懐かしくなくて

 当たり前で 夢で、 あけらかんとただ据わっていて、

 それで、 ひょいとそこにはないんだものナ、

 たれの声訪ぬ、

 揺れる、

 わたくしがただ肌からこぼる、揺れる、まどろんでいる・・・

 あたしがその空気のそばえ、

 ひとつ編みひとつ編みし、ひたいを寄せるとき、、

 ただまたなにか、ひどく意味ありげに、

 かけらを少し 置いとうく、

 おやおやとまた、わずかになった匂いを辿り、

 ひとりでひらいにゆく、、

 真面目なあつさのさなかえ、ひとりでひらいにゆく・・・