一等この軽やかな熱を帯び、ちらつき
すぐに走る
をろをろ をろをろ
ヨロィ ヨロィ
たわみ 束ね 知る ひとつの線
線上間際
交換する 絡まる
間際に散る
ささらささら、さらさら
揺れ揺れ揺れに暮れて真新しい
ぼちぼち光る、ぼち光る、なぞれ
悲しい薄桃色
パンのジャムが細切れの、ひとりの時間のあいだあいだに流れてく
ジャムの破片が風に乗り、湿り気を失うと、とたんにさ迷うあたしたれの口にあたるのかしら
口にあたらなければあなたはジャムでないのだった、では風に吹かれて、ただふらふらと断片になって、どうしたらいい 記憶のようにその場その場で甘くなってみたとして、それでどうしたらいい
たれ触(ふ)ることのない軽やかな甘い運動体になってしまった
用途を過ぎ、しらずしらずぼゥとするわたしのまだるこしさを、丁寧な言葉に分けて伝えたい
ただこまごましたものの軽くて、うたって、みなほうけているのはなにだろう