うち、はなす
夜気、あなたを覗く
招ばわれ、はとする、はとする
戸ゥの隙間、その香り
うち出でて踏み出す、
静謐な歩み、、
青色の息、
・・・
一台の車が、すみやかにゆく、
音(おと)ばかりが膨らんでいる、、
一度、考えを改めた、、
わたしばかりか、あるいは、一切のひとみが、この、ただの静かな香りのなかにねじ込まれている、、
ここは踏み上げ、ここはふしだら
緊張した横顔のそばで、そっと目を覚ましている、
見つめるひとはなにの穴であるのだろう、、
色(イロ)は過ぎた、
色(イロ)はこの場合、あまりにも過ぎていたから
ねだっていた、わたしはねだっていた
過去ひらいた眠りの息、
あそび、ほの白く真っすぐな線を延々と描(えが)く
あなたはたいら
横っ飛びに飛び、
おそらく町をうたう、、
この静かな誘いの、
紛れもなくそばにいて、ただうつらうつらとさはぎあげている、、