名のなかにあって、それを摘まんで・・・。
交わされてあって混ざって、私は裂いて・・・。
ひとくちに戻って寄ってまだ、忘れたての言葉。
ふっ・・・とする、の、私はいつから、あくまで淡い、淡いその霧のなかで、余っていたことを知るのだろう・・・。
ひとつ残らず、ワ、枠内と響かせ、何故か、という、こぼれ方(かた)。これは誰の場(バ)、を、予想して響いたのか。
私は知らんとする。私は知らんとする。景色、未(ミ)、状(じょう)、回転するものとして、ひとりのたとい、ひとりのたとい。
たといがたきその先にひとりの振舞いと、静止(・・・)は、驚きに染められているだろうという感じ方(かた)。私、は彼方にものごとのたといを見、噛まれ、放心している・・・。
情(じょう)。とく、とく、と、日、に差し、日、を延べ、行方と、そのにらめっこの、単純な重なりに、その、静止、を用意する。奥の奥でまた、ふやけて何かが動くの、なら、それはそれとする・・・。
一切の無表情のなかに、誰でもない無邪気さが映るなら、私は私で、その、名前を噛む以外に、うろたえる方法がない。
たといがいつかの味の上を滑るなら、私は私でその指先を、誰とも知らずぼんやりと眺めているよりしょうのない(これは語りの証拠であろうか・・・)。
あれを得(ウ)、良し。明確な、その力強ささえ、ためらいの量、あるいはその名残りとすれば、目(に違いなく・・・)、力がこもる。
あっけらかんとした、気まぐれの時間のなかへ、体重全体を運び込んでみる・・・と、僅かにまたためらいが重なりあってくる・・・。