<631>「なけなしの景色」

 「ねえ・・・苦しそう・・・」

そこの通りで、誰が? 呼びとめた際、一昨日の混乱を前にして、ひんむいていたよな・・・なけなしの景色が。

 随分と、知っている事を、話して、飾らしてくれるじゃないか。応答の程度、振り返りこちらは、おや・・・。

「このままの響きが心地良いから、繰り返してくれよ」

と、頼んだ。俺は、おさまったりまたぶち上げたりする運動の中にいて、からかわれたいだけ、からかわれていたんだ。しかも必死の・・・。

 うるおいを択ばないのは、ここで確かに間違っていた。ただ、私としては、

「どうなるのだろう・・・?」

いつでも治る用意があるぞ。ただし、お前のその行動と・・・。興奮、嫌気と、また差して、ひどく求めるもの、ある跳躍と、叶えたがり話したがりな、ひとつの倦怠的。

「わらうならわらえよ」

止まらない。こんな不可解な、触りたいだけ触っているような考えなどがあるものだろうか。純粋に場所を意識している呼吸と呼吸その間になって・・・。

「そうだ・・・。軽く転がしてくれるところからまた始めてみたんだ・・・」