2021-12-13から1日間の記事一覧

<1941>「幼い時間の芽」

ひとつの喧騒が死んだところへ、 あくびをしつつ私は生まれる 寝顔は夜の色を静かに飲み 私は生まれる ここは抑揚か ここはあなたのひらたい時間のなかか 私は手を出していた 静かだ まだ生まれていないみたいに静かな夜だ 目と目が触れる おそらく私はここ…

<1940>「呼吸線はどこへ溶ける」

なにだか訳の分からない線が出てくるじゃないか、、 どこの姿だ、 あの直線のなかにじりじりと溜まっている特異の、 あなたは誰だ、、 どこまでその呼吸を続けうるのか、、 不案内なものを巧みに呼んでみせろ、 あなたは時刻と沸騰する、、 だらり、 姿がそ…